サガン鳥栖

またまた辛口な長編コラムです。
蹴導の愛情=辛口ってことでご理解を♪

今夜はサガン鳥栖についてです。

佐賀のチームという意味と、
砂岩((小粒な砂でも集まればきっとやれる)という意味で決まったこの名前。
ユベントスをモジったわけではないですよ、たぶん。

立地条件でいいますと、ほぼ100点。
プロビンチャの中では最高の条件です。
九州の西南北が集う鳥栖駅から100mぐらい?に、
ドーーンとそびえるサッカー専用の屋根つきスタジアム。
ハード面において言うことはありません。

ただこのチームは設立当初(鳥栖フューチャーズ)から、
昨年のサガン鳥栖まで、チーム存続の危機に幾度も遭遇するという、
辛い歴史も背負っています。

今年は、新社長と超ベテランの監督を擁し、
なんとJ2、4位という好成績を収めました。
マスコミ各社は、やれ社長のおかげだと、
やれ監督のおかげだと浮かれております。

ここであえて私は辛くすっぱく言いたい。


もう何年か前のことです。
ある昼下がり私は鳥栖の地に降り立ちました。
ただ単に鳥栖のグッズを買いたかったのですね。
近くのデパートやスポーツ用品店を回ります。
3時間ほどぐるぐると…
…「ありません」「ないよ」「知らない」そんな答えばかり返ってきます。
スタジアムはすぐ傍なのに…何処にも置いてないんです。

途方に暮れて、近くのセブンで聞いてみました。
すると店員が…「ちょっと待ってて」と慌しく店長を連れてきました。
何事?と思いながらも、「(グッズが)あるとこに連れていこうか」とのこと。
頷く私を、仕事中にも拘らず店長は車に乗せてくれました。

道中話を聞くと、
店長はサガン鳥栖を撮り続けているフリーカメラマンとのこと。
いい趣味をお持ちで…。
また何度もの経営不振で多くの企業に被害があり、
サガン鳥栖の評判が良くないことを聞かされました。
お店の露骨な態度の理由が分かり、悲しさがこみ上げてきました。

車が止まり、付いた先は、

…閉店してからかなりの月日を感じる閑散としたスーパーでした。
まるで廃墟…いや廃墟です。
奥の一室で数名の従業員があくせくとし仕事をしていました。
店長が従業員に話しかけます。
「グッズまだある?欲しい人がいるんだけど。」
従業員みんなが驚いて立ち上がりこっちを見ました。
ちょっと気圧される私…。
「はい。あります、あります、ちょっと待ってて」と女性の方が案内してくれます。

移動しながら店長が私に教えてくれました。
「ここ鳥栖の事務所なんだ。いまこういう場所しかなくて。」
「!!!!!」
華やかなJの色に染まっていた私は驚愕の事実を知らされました。

「今これくらいしかないけど…」
と、従業員の方(今思うと社長だったのかもしれません。)が、
在庫僅かのグッズを見せてくれました。
購入してちょこっとおしゃべり
(…よく覚えてないけど頑張ってくださいって言いまくってた気がする。)
をした後、店長の車で帰路に着きました。

「正直、この町の人は(サガン)鳥栖を愛していない。
でも、いつかこのチームに誇りを持てる日が来ると思うんだ。
それまで俺たちは応援しながらみんなで頑張って盛り上げていきたい。」
帰り際の店長の言葉に、涙ウルウルの私でした。


現在に戻ります。
今までにない観客動員数、今までにない順位、
J1に後一歩と迫り手応えを掴んだ人々、盛り上がるのは分かります。
喜ぶのは当たり前です。それはいい。
でも言いたい。おかげっていうのは止めてくれ。
どんなに辛いときでもチームを愛して、
残し続けるために頑張ってきた人々がいるんです。
頭の片隅でいいから残しておいて欲しい。
希望の火を絶やさずに燃やし続けてくれた人々のことを…。

オーバー。
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by awi-syuwdow | 2006-12-31 00:54 | サッカーコラム  

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