五輪最終予選 U-22日本vsベトナム

おはよーです、A代表がビッグアイで2-0で勝利し、
次は五輪代表の番だったのですが、なかなか難しい試合でしたね。
1-0で勝利、なんとか勝ち点3をゲットしました。
最終予選の初戦であるというのと、ベトナムが強くなってきているという背景はありましたが、
皆ゴールラッシュを期待しており、いろんな意味で冴えない部分が目立ちました。
一言で言うと「進化して無い」ってことでしょう。
見ている人にとってネガティブな印象を与える試合だったのではないでしょうか。
次のサウジもカタールもベトナムより上のチームなので不安が付きまといますが、
なんとか成長して予選突破をしてもらいたいものです。


では寸評。日本4:ベトナム2


山本 5.5 慌てた場面も徐々に落ち着く。守備範囲をもっと広げたい。FKは危ない。

青山 6.5 1得点。後半の押された場面でも、安心して守備を見てられた。
水本 6.0 信頼できる守備を披露。次の試合でも強固な守備を見せそうだ。
細貝 5.5 何度か良い攻め上がりを見せる。だが、フリーの水野を活かさないのは×。
圭佑 5.5 無難な守備も周りが見えず。攻撃の決定的な場面で判断間違いが多い。

拓也 6.0 どっしりと守備陣の背骨を作る。攻撃も非凡なロングフィードを見せた。
梶山 5.0 パスミス続きでゲームを壊す。柏木と李を活かす「準備」をして欲しい。
柏木 5.5 1A。走り回るも連携不足で脅威にならず。敵を欺けず味方を活かせず。
→家長 5.0 起用法に問題あり。2DHあってこそのOH家長だろう。

水野 5.5 非凡な突破とポジションも自らのプレーに固執し、味方を活かせず。
李  5.5 幾度と無く平山の傍でライン突破を見せるも不発。彼の問題ではないが。
→ 岡崎 5.5 なんとか攻めようという気持ちは見えたが、殆ど絡めず。
平山 6.5 結果0点0Aだが、4,5点取っていてもおかしくない。気迫もあった。 

反町監督 4.0 現実的なサッカー、理想のサッカーの間でどっちつかず。

【戦評】
まずベトナムが良い試合をしていた。
アウェーで集中していた。彼らのベストパフォーマンスだろう、今後が怖くなってくる。
お世辞にも良い攻撃はできていなかったが、
攻撃に回れなくとも粘り強くゴールの前に人数をかけCKからの1失点で防いだ。
粘り強く戦った故に運が回ってきた、そして1失点、終了間際の攻勢に続く。
だが、次、戦うときに同じパフォーマンスが出来るかは定かではない。
ラックもあったと言うことだ。
そして彼らのラックを招いたのが、
対戦相手の日本代表のプレー振りであったことは残念でならない。

3-5-2と伝えられていたが、
蓋を開けてみると1DHの4-3-3。(人によっては4-2-2-2か?)
本田圭佑と細貝が両SBとして、水本と青山がCBとして中央に守る布陣だった。
これは蹴導の理想のA代表に近い。(蹴導の理想は2DHだが…。)
左から、浩二、阿部、闘莉王、松田ってヤツね。
両SBが高さや強さ、速さを兼ね備えており、
これから(五輪後も)ぶつかるであろう強豪国とへの移行を感じさせる。
コレが現実的なサッカーだろう。

ところが選手の個性を組織に昇華できていたかかと言うとそうではなかった。
まぁ、これは監督と言うより選手個人個人の問題なのだろう。
妙にプライドが高いのか、繋がりを感じさせない。
お互いの足りないところをカバーしあって1+1を2より上にする意識は無く、
それぞれが個人個人のフィールドで戦っていた。
特に顕著だったのが、このグループで特に優れた技術力を要する
「梶山」「水野」「細貝」の3名だろう。

梶山は自分の感覚に任せたパスに没頭し、李や柏木の個性を研究していないようだった。
中央からの攻撃を停滞させ続けた。
もっとも柏木は無難且つ予想外のランに終始していて、梶山を困らせていたのだが…。

水野は裸の王様だった。
俺が一番技術(足元の技術)があるんだから、俺に出せよ。俺の感覚に任せろよ。
傲慢としかいいようがない。
王様ゆえのボールを貰いに行く動きばかりし、
足元にパスを出さない細貝や本田圭佑に苛立ち、怒り、
相手DFの裏を付くふわりとしたロングパス(水野を走らせるパス)を出した本田拓也にも、
足元にジェスチャーをし、怒った。
そして、その後のプレーをしようとしない。(オシムがスタメンで使わないわけが分かる。)
結果としてホントのチャンスに気付かず出遅れた。
また、フリーでクロスを挙げる場面でも、中を確認せず、自身の感覚だけのクロスの終始した。
平山にも李にも合わせず、ファーへの緩く落ちるクロスとニアへの早く低いクロス。
ファーへのボールはGKに余裕を持って処理出され、
ニアのボールには味方がエリア内にすら入っていないタイミングで出された。
元々視野の狭いプレーを好む(味方を使うより個人で突破する)ので、
多くは望まないがこういうプレーをしている限り、諸刃の剣なんだろうなと思う。
「それだけじゃ勝てないぞ」というコトに本人が気付くときには後の祭な気がする。
もっとも敗れても「他のヤツが俺にパスを出さないから」という答えを出しそうだけど…。

前半で水野は交代させて(個人技の力量は下でも機能する選手で)機能させて、
次の試合までに水野に課題を与えたかった。
次の試合も(今までも)気付かず同じやり方をしてるとしたら監督の責任でもあると思う。

細貝は水野を使わなければならなかった。
水野は非常に美味しいポジションを選んでいたが、細貝はパスを出さなかった。
ベトナムの力量的に、後方の端に位置していた彼は余裕を持ってボールを持てた。
水野を走らせる、時には水野の足元に出して満足させる、
そういうフィードをして水野を御する立場にあったのだが、彼は殆ど水野を使わなかった。
中央へのパスに固執したのは、相性の問題だろうか。
監督はココももっと考えるべきだと思う。

もう一人苦言を呈するとしたら、本田圭佑だろう。
攻撃時における判断が悪い…蹴導は彼ならヤルニになれると期待しているんだけど。
視認できるだけでも彼の前方で3度、平山はDFラインの裏を取っていた。
スルーパスを出せば、そのままシュートか、相手を崩して李や梶山にという流れである。
彼は、無駄にドリブルをしベトナムDFが気付いてラインを上げてからパスorz
オフサイッw
…WBが本職なのだろう。
名古屋の最初はSBだった気がするけど、未だにSBになれていないのが分かる。
無意識なんだろうが、WBの定位置までドリブルをしてから次のプレーをしている気がする。
頑張って欲しい、ほんとに。

辛口ばっかり言っていても面白く無いので…良かった選手についても。
「平山」「本田拓也」「水本」はいいプレーをしていた。
特に平山は良かった。
シュートまで持っていく意欲もチャンスを作り出す意欲も良く見せてくれた。
やっぱ代表のユニを着た先輩を見て気合が入ったんだろうか?
得点こそ無かったが、シュートはすべてゴールの角を狙ったもの、
ポスト後もイレギュラーを誘うプレー(地面に叩きつけたり、転がしたり)を織り交ぜていた。
一回クロスのトラップミスもあったけど、アレは前の岡崎で見えなかったんだろうね。
点が入らなかったのは、ゴール前まで戻ったベトナムを誉めるべきだろう。
今後も期待だ。

本田拓也は、長短のパスを織り交ぜ相手の裏を使い続けていた。
守備においてもベトナムの選手をサイドに追い遣っていた。
もしかすると3年後の鈴木啓太のポジションを脅かすのは彼かもしれない。

水本は守備面でかなり抜けてきた感がある。強さ速さ賢さ粘り強さが備わっている。
1vs1が同世代では簡単に抜けないレベルにあると思うので、
五輪に出場することが出来れば、海外クラブからオファーがあるかもしれない。

さて、最後に理想のサッカーだ。
反町監督はやっぱフリエなんだなーと感じる。
家長をOHに配置したドリブラーシステム、あの場面で使う必要は無いよね…。
やるなら最初からするべきだよねw
相手の戦い方に対応する為に「必要だから」したんじゃなくて、
「したかったから」したんだと感じた。
現実的なサッカーから理想のサッカーへのシフトチェンジを試すなら、
もっと前の親善試合ですればよかったのにと思う。
してしまって、対応できず後手に回り1点しか取れなかった。
コレが今後に響いてくると思うと、不安になる。

サウジ戦までにどれくらい修正できるんだろうか…。
勝ち点3はしっかり取ったので頑張って欲しい。頑張れ、U-22!
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by awi-syuwdow | 2007-08-25 08:12 | 日本代表  

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