U-22五輪予選vsサウジアラビア【ドローでいいのか?】

こんにちは、直前まで働いていたので、観戦後一眠りしての記述です。

【寸評】

山本:6.5:強引なシュートを落ち着いて対処。守備範囲とパンチングの精度を伸ばしたい。

伊野波:6.0:完封とは行かなかったが相手エースに仕事をさせず。
青山:4.5:パスミスでピンチを招き、守備では寄せきれずシュートを許し続けた。
水本:7.5:クレバーかつスキルフルな圧巻の守備。A代表でも遜色はない。

本田拓:7.0:プレスを掛けながらカウンターも処理。難しい役回りを90分こなした。
梶山:4.0:前半途中でバテる。代役不在で已むなしも、守備を放棄し味方の足を引っ張った。
→青山:5.5:崩れたバランスを立て直す為に投入。+面は無かったが役割は全うした。
内田:6.0:中盤のプレスに参加し非凡さを見せる。押された場面での対処は課題。
本田圭:6.0:左サイドでタメを作る。高さを生かした飛び出しや中央での守備も○。
水野:5.0:苦手な役割で守備に忙殺され交代。数少ない攻めでは存在感も見せたが…。
→柏木:5.5:よく動きバランスを取るが、パス精度に欠きピンチを招いた。
家長:6.0:相手にとって危険な動きを見せたが、ツメの精度を欠き続けた。

森島:5.5:積極性と創造性、芯の強さは見せたがマークを振り切れず。
→平山:--: 採点無し。投入の時期が遅すぎたこともあり、仕事は出来ず。

反町監督:4.0:本番であり、勝たなくてはならない試合の為、評価は厳しい。
良い点を挙げると、チームにまとまりが出てきた事だろう。
積極的な下の世代の登用により、ライバル間の相乗効果が現れていたように思う。
また、試合観戦などでチームの和を計った結果がプレーに現れていた。
ただ戦術面を考えた場合、スタメンのミステイクがあり、
また、その戦術ミスを処理する為にカードを2枚使い、采配の不味さを見せた。


【戦評】
         森島
      (家長  水野)

本田圭  梶山  本田拓  内田
         伊野波
      水本    青山
         山本

上図のように、日本は3-6-1(2-7-1)で中盤を厚くしてカウンターを狙うも、
それを実行しうる為の選手は少なかった。
水野、家長、梶山は守備が得意な選手ではなく、
サウジのスペースに落とし、素早い出だしで拾うショートチェンジ(※造語)に翻弄されてしまう。
特に梶山はコンディションが悪く、前半中盤にはバテており、戦術を壊してしまっていた。
本田圭が上がった裏も、水野の後方もフォローすることが出来ず、
相手に易々とチャンスを与えていた。
修正する為に、守備に忙殺されスタミナを消費した水野を前半で下がらせることになる。

ただ水本、本田拓、内田という斜めのラインが非常に効いており、
サウジは完全に主導権を握ることは出来ず、また得点を許すこともなかった。
特に水本は1vs1で勝利し続け、
打たれたシュートも枠を限定させて仕方なく打たせた感じだった。高く評価したい。

本田圭もいいプレーをしていた。
あの身体と強さなのでSBで育って欲しいと個人的には思っているが、
あのポジションが彼本来の良さを発揮できるのだろう。
走り、フリーで貰いボールを供給し、また攻守に顔を出していた。
淡々としたプレーは彼らしいが、もう少し積極的に鼓舞する面を見せて欲しかった気がする。

話をスタメン選びのミスと、選手交代に戻そう。
水野に代わって入った柏木は運動量と散らしのパスが武器の選手である。
(代表クラスの試合では、)決定的なパスを出せる選手ではない。
本当ならゲームメイクのできる選手と梶山を交代すべきなのだが、
このチームでゲームメイクが出来る選手は、梶山と家長と本田圭ぐらいであろう。
【代役不在の為】、前半水野が行った役割を、
その役割に向いている柏木にさせようという交代であった。


交代後どうなったかと言うと、

            森島
        (フリーマン家長)

    柏木          内田
            本田拓
 本田圭   梶山
      水本   青山  伊野波
         山本


本田圭がやや下がり目に、内田は中盤に入りプレスに参加。
伊野波は中央でのマンマークからから右へと戦場を移したようだった。
中盤は本田拓と柏木と内田が激しいプレスをかけ、またスペースを埋める。
梶山は後方でフリーに。
森島を1トップ、家長はフリーマンとして両サイドの裏を狙う。

これはフリーの梶山+サウジにパス回しをさせないと言う効果はもたらすのだが、
形で言うと柏木+梶山で1名の選手にしかなっておらず、前線の駒が不足することになる。
家長がスペースを有効利用したり、本田圭がサイドを突破しクロスを上げるも、
中央の森島は2重にマークされなかなかチャンスに結びつかなかった。
当の梶山もフリーの割りに1回しかチャンスを演出することができなかった。

引き分けでいいのならこの采配だろうが、
勝つ為には、ココで投入するのは柏木ではなく、平山か岡崎にすべきだったと感じる。
ゲームメイクを家長に託し、3-5-2で前線の枚数をキープできるからだ。
(※柏木の効果は10分で出たので、続けざまにFW投入でも良かった。)

結果として、点を取るには手詰まりであった為、梶山を諦め青山でバランスを取り、
10人の相手にドローで良いという采配に落ち着いた。

ああ、終了間際の平山の投入も不可解だった。
森島はとっくの昔に疲れていたので交代するならもっと早く代えるべきだったし、
戦っている選手達は攻めるべきか守るべきか悩んでいたように見えた。
(※平山が多重のマークを受けながらも競り勝っていたのは次に繋がりそうだが…。)

0-0のスコアレスドロー。
良い雰囲気を、戦術面に持ち込むことが出来なかったのだから、
当然の結果と言う気もする。

正直、この試合のドローは後々尾を引くことになると思う。
ライバル国の強さは拮抗しており、後1、2回は引き分ける可能性がある。
数字で書くと恐らく残り4試合で5~10点(トータルで9~14点)だろう。
通過するには最低で12点だと思うので、勝てるところで勝っておきたかった。
それがアウェーのサウジアラビアであったとしても…である。

オーバー。
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by awi-syuwdow | 2007-09-09 14:57 | 日本代表  

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