まだ、ゴールデンエイジでもいいんじゃないか?

前回のありがたいコメントに連動してのコラムです。
ちょっとトルシエの言葉を引用している部分が多いです、自分の素の1つなので。

若手は育てるのではなく出てくるもの。

能力には大きく分けて4つあって、
それらは個性、センス、戦術理解度、精神力という言葉で表せると思います。
個性:身体能力(体格、走力、持久力、瞬発力)と付随する技術(タックル、ドリブル、パスなど)。
センス:予知能力。複数の事象から良い選択を判断する能力。
戦術理解度:戦い方の長所短所の理解度や相手の戦い方に対処する方法の理解度。
精神力:怯まない心や諦めない心、率先する心。そして、努力し続ける心。
これらが総合的に高い人がプロの中でより輝けるのだと思います。

このうちの2つ(個性、センス)は先天性や遊び、普段の環境の中で伸びてくるもので、
この2つのいづれかか両方かが高い人がスカウトの目に止まりやすくなると考えています。
(試合で観客の目に止まり易いのもこのタイプですね。)

ですが、後の2つ(戦術理解度と精神力)に関しては違うと思います。
サッカーの試合や大勢の集団の中でプレッシャーを受け、考えることで伸びるものです。
試合や集団生活の出来るプレッシャーのある環境を得なければいけません。
(精神力が高い選手ほど、ほんとの意味でスターになりやすいタイプだと思います。)

更に戦術理解度は、カテゴリーと言うものがあります。
それぞれのカテゴリーは、理解できる場で体験、経験することによって下地が作られます。
要するに、世界のサッカーを知っている人の下で、世界のサッカーと試合をしなければ、
世界の戦術理解度のカテゴリーを伸ばす下地は作れないというコトです。

ですので選手は出てくるともいえますし、育てなければならないともいえます。

実力がある選手がスタメンを得るべきであること。

ここについては、仰るとおりだと思います。
トルシエは3つのグループがあって、1つ目のグループ(スタメン)の11名は、
単純にその力がある選手を並べたって言ってましたね。

総じて、ゴールデンエイジから勝ち取らなければ選ばれるべきではない。

ここについては、トルシエも語った落とし穴があります。
確かにゴールデンエイジのボール扱いとボール奪取に関する能力は高い。
日本人の多くはそれがサッカーのできる選手と思ってきたし、そういう選手がスターでした。
そういう外の選手が1998も2002もゲームの核だったのですが、そうは語られませんでした。
(山口素と明神のコトです。)

ですが、90分サッカーを通したときの多くの時間に、
ボール扱いとボール奪取が反映されるかと言うと、そうではないですよね。
特にボールを扱える時間は単純に22で割っても90分間中の4分あるかないかでしょう。

90分間通した場合の能力が高い選手が代表に選らばれるべきだと考えた場合、
彼らの多くは代表に居場所がないと思われます。

ここ数年、ゴールデンエイジの選手の多くは90分ピッチに立っていることが少ないです。
要するに、いつまでも若いと思っていた彼らも歳を取っている。
そして長く戦ってきた分、怪我に付き纏われ必要なときに動けなくなってくる。
ここ数年見せてしまっている不足分が、3年後それはより顕著に出てくるでしょう。

「経験と技術は高いものの90分戦えない選手」の後、
「経験が無く能力が普通の選手」が「核となる」時代が来ます。
経験値を上げる為に、
そして90分戦える選手を見つけるために早急な世代交代が必要だと感じます。


また自分が79年組なのでゴールデンエイジにはかなりの肩を持ってますが、
トルシエ抜擢~ジーコ時代までの代表の核であった選手と、
それより上の世代で、90分の練習試合(選手交代無制限)を組んだ場合、
…↓みたいな感じね。

   高原  柳沢                 鈴木  西澤 
   
 俊輔     小笠原                  森島
                            名波   中田英
   稲本  小野                    山口素
三都主       加地           服部         市川
   宮本  中澤                  森岡  松田

リザーブ:
(久保、本山、遠藤保、福西、中田浩、    カズ、ゴン、藤田、奥、三浦淳、
 坪井。ただし、交代出場は不可。      明神、林、伊東、戸田、波戸、秋田
 スタメンの交代要員のみとして可)     +最近引退組:城、本田、中西。

ゴールデンエイジ側もボールを持ったときはポテンシャルの高さを見せるでしょうが、
ハーフタイムに入る前にカタが付いてしまうでしょう。
恐らく殆どボールを持てずに、主導権を奪われ失点を重ねると思います。

ですので、今から必要な選手は、ゴールデンエイジほどの技術が無くとも、
そこそこのスキルと90分間の戦術眼を持って90分間戦える選手というコトになります。

ですので、
ゴールデンエイジは決してポジションを得ていたわけではなく、
超えなければいけない競争相手でもないというコトになります。
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by awi-syuwdow | 2007-09-11 14:54 | 日本代表  

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