東アジア選手権vs北朝鮮【機能したのは、後半15分】

おはようございます。高熱系の風邪です。
それでも、磐田、愛媛、熊本、清水、甲府、柏、京都と、多くのテストマッチに足を運んでます。昨日も、鳥栖vsウルサンヒュンデを観戦。各クラブの情勢をいち早く感じれるのは鹿児島のイイトコですね。…Jリーグ自体はスカパー観戦がメインになりますが^^;


さて、前回対戦では2段ロケットというやや博打気味の戦略を見せてジーコを翻弄した北朝鮮代表。
今回は博打はせず真っ向勝負を仕掛けてきます。

真っ向勝負を仕掛けてきた理由として、前線から中盤にかけてヨンハとテセ、ムンという役者が揃っていたこと、カウンターにおいて日本より一日の長がありそれを体現しえる指揮官がいたこと、(テセやヨンギなどを通じて)日本がベストメンバー、ベストタクティクスではないことが分かっていたこと、が挙げられると思います。


【採点】北朝鮮4/10。

川島永嗣:5.5:空中戦とコーチングに弱さも、広範囲の守備や肩の強さなどの能力を発揮。

中澤佑二:5.0:不用意に釣り出され続け、テセと水本、4番と加地を1vs1にし続けた。
水本裕貴:5.5:1点で留めたのは評価できるが、ビハインドでの中澤とのパス回しは×。
内田篤人:5.0:良く攻撃に絡み様々なクロスを出すが、守備の意識と技術の低さも再露呈。
→駒野友一:6.0:起点となり、味方を使い、奪われず、攻守両面で右サイドを制圧。
加地亮:4.5:正直、被害者だが…。前線とは被り、カウンターでは狙い目に。左は無いだろう。

鈴木啓太:5.0:被害者2。ディレイは彼の仕事だが範囲が広すぎて、対応できず。
山岸智:5.0:右から左へと移動。楔になるも繋がらず、活かされず、長所は消えていた。
→安田理大:5.5:得点に結びつく突破力。その後は消えた。波はそのうち良くなるか?
羽生直剛:6.5:中央から右へ。抜群のカバーを見せる。後半のクロスやシュートも高評価。
遠藤保仁:5.5:執拗なマークに苦しみミスを連発。後半は余裕が出来、良パスを連発。

播戸竜二:5.5:中央を離れ、右に流れ楔も脅威にはならず。疲れて交代。
→前田遼一:6.5:OHでの楔役としてとして機能。能力を見せ付ける。日本を救う1得点。
田代有三:5.5:ウェーブを見せるが、後半は疲れ果て動けず、泥濘に足を取られ続ける。

岡田監督:2.0:2度目の2.0です。追いついたのはラッキーであって、スタメンも戦術も、采配もコメントも思いつきだけの行き当たりばったり、有り得ません。


【戦評】

まぁ、報道で知ってましたがスタメンを見て愕然。
手の内がばれているのにテセ相手に川島をぶつけますか…アツのFKを受ける正剛のことを思い出します。GKが圧倒的に分が悪いよ^^;
更には、守備が期待できない内田、岡田ジャパンで初スタメンの水本、左なんて全くしてない加地が最終ラインに並びます。
加地の左、水本のスタメンは、「タイ戦までに試せた」のに全くしてないので、啓太と中澤の苦労する姿が容易に想像できます。

北朝鮮は5-2-2-1のフォーメーション。
守備は、2DHは片方が遠藤を見ながら、もう片方がサイドの数的不利を解消しに動く感じ。
攻撃は奪ったら中盤を一気に飛び越えて、ムンと中澤、テセ&4番(たまにヨンハ)と水本&加地という2局面の勝負に持ち込んでいるのが分かる。


前半戦、日本は苦しむ。
不慣れなポジションの選手が多いのだから当たり前である。

まず、攻撃。
田代と播戸がフィットしない。ペナルティエリアには入っているが5バックの中央3名にガッチリとスペースを消され、被ることも多く、ボールを叩く事すらままならない。
代わりに遠藤や山岸が「楔」をするシーンが目立つ。しかし、受け手が拙いこともあり、判断が遅れ、パスカットからカウンターのシーンを誘発してしまっていた。

次に守備。
失点シーンはテセを褒めるべき部分もあるが、その前の部分で日本が完敗していたのが要因だと思う。ムンは内田の裏を取り、中澤が釣りだされる。加地は4番に振り切られシュートを許す。水本はテセを塞ぎに、啓太は中央を埋めるためにカバー役がいない。
攻撃失敗によるカウンターの誘発も重なりこのシーンが前半戦の間何度も見られることになる。

ただ日本の選手は修正する力には長けているし、失点1つで動揺しないメンバーが増えている。次第にバランスを取り始める。
遠藤、山岸、羽生はポジションを変え、内田と加地のカバーの為に、山岸と羽生がサイドの守備を重視し相手を止めるシーンが増える。
「4-1-2-1-2だと、中央の2が守備をしないとボールが奪えない。」
守備に意識をおいた結果、追加点は止めたが、3人の前線を抑える為に6名を費やすことになり、攻撃のメドが立たない苦しい前半となった。


後半に当って岡田監督は別の方法でバランスを取ることを考える。
遠藤のDHへの移動である。やっとで1ボランチが理想論である(更にはサイドが1枚だけだと戦術で負ける)ことを理解してくれたかという感がある。
遠藤が蓋をし、啓太が両SBのカバーへと走る。中澤は釣りだされること無く水本と中央でテセを待ち受けることが出来るようになった。

ただ選手間では別の問題が生じる。
前線が田代、播戸、山岸、羽生ということだ。4名とも活かされてなんぼで、活かすことが出来る選手ではない。更に、前半から走り続けていて田代、播戸、山岸は疲れの色を隠せない。ジョホールバルで「FWは消耗品」と語った岡田監督の考えのままに、彼らが終了まで持たないことがありありと伺えた。羽生は…流石だったが^^;

交代カードはスピードに乗った突破が持ち味の安田とポスト巻の一番手である前田。
日本は運が良い。北朝鮮のパンチングキーパーに感謝すべきだろう。前田の前にふわりとプレゼントボールが贈られ、得点…。

完全に負けていた試合(ボールは持たされていただけ)だったが、後半半ばにイーブンに持ち込むことができた。
多くのアジアのチームならこの失点で浮き足立ち崩れるものだが、北朝鮮は違った。自分達の戦い方が日本に通用しているというのをしっかりと感じ取っているのだろう。日本のカバーの質は解決されたが、北朝鮮のカウンターは衰えることを知らない。加地と内田のアンバランスを突いてくる。

岡田監督が動く。
守備が軽すぎる内田に代わって駒野を投入。ま、駒野も軽いほうなんだが^^;ここはサイドからのクロスの質を上げる為の交代かな。

日本の選手達は更にバランスの改善に乗り出す。
前田はCFではなく中盤の真ん中に入り、OHとして楔とパサーの役割をこなす。器用な選手である。後半残り15分の日本のフォーメーションは、4-2-3-1。田代が疲れ果て、加地は相変わらず苦労していたが、前半や後半開始時のサッカーよりずっと引き出しが多く(特に遠藤、駒野、前田という3つの起点)、日本の良さが見られた。


やはり日本は2DHなのだ。
そして、サイドを2枚にして攻守で機能するようにすべきなのだ。岡田監督がやってきたことは、時代に沿わず、またチームの質を下げている。無駄な時間であることが再確認できたと思う。

試合はドローで終了。


追伸:試合後のコメントで「(今回は)バックアップをテスト」と他の選手との間に溝を作っていることを明言したのだが…羽生はアレだけの動きが出来てバックアップですか。加地も、山岸も前田もただのバックアップとしてしか見てないんですかね。

王様だったジーコですら前回の教訓を新天地で活かしている。
スタメンとサブを分けず、バランスの取れた時代に沿った采配を披露しているのに、彼は進歩が無い、勇退すべきです。

オーバー。
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by awi-syuwdow | 2008-02-18 13:39 | 日本代表  

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