カテゴリ:日本代表( 52 )

 

現代表を分析する【戦術編その1】

アジアカップでのオシムはどのようなサッカーを試したのか?
大きく分けて2つのサッカーを展開。
1つが従来(ジーコ時代を除く)の日本代表の戦い方をベースにしたサッカー。
もう1つが日本代表の特徴を踏まえた上で突き詰めた4-2-3-1というサッカー。

従来の日本代表の戦い方とは?
日本代表カテゴリーの中で「2006W杯を振り返って」というコラムを書いているが、
正にソコが従来の代表のキモだろう。即ち、
前線から守備を怠らないFW:カズ、中山、城、森島、鈴木、柳沢など。
中心となるカリスマ:ラモス、名波、中山(2箇所ノミネートw)など。
視野の広いアンカー:田坂、伊東、山口、戸田など。
豊富な運動量のバランサー:北澤、本田、明神など。
この4点が日本代表がこれまで培ってきたベースだと考えている。

今回は誰が当てはまる?
前線から守備を怠らないFW:巻。
中心となるカリスマ:ジーコジャパン時代のエース達(中澤、高原、俊輔)
視野の広いアンカー:啓太。
豊富な運動量のバランサー:加地、阿部、駒野、啓太など多数。

其々の評価は?
【前線から守備を怠らないFW】巻。
過去には城に、鈴木に「ノーゴール」「得点力不足」というレッテルをマスコミが貼り、
巻も槍玉に挙げられているが、彼らの素晴らしさは数字で見えないところに有る。

中盤でのプレスが激しくなり、コンパクトな分、
パワーやスピード、技術の高い選手とのマッチでマークのズレなどがあると、
後方からのフィード→ミドルシュートや身体能力による突破と、
一気にゴールまで迫られてしまう時代が90年代から続いている。
特にアジアはここ数年で最も底上げがされている地域であり、
ロングフィードからのカウンターは、
身体能力(ここでは、パワーとスピード)に劣る日本にとっては脅威である。

ポスト役と1stDF(諦めない精神力も含む)は日本が世界と戦う上で必須だと感じる。
猛暑のアジアカップの中で、巻はしっかりと存在感を見せ付けてくれた。

【中心となるカリスマ】
中心となるカリスマは、実はいない。
前W杯メンバー3名を挙げているが、実は彼らでは役者不足と感じている。
彼らは其々が局面のスペシャリストであって、
チーム全体に指示を出せるタイプではないからだ。
アジアカップでは、彼らのスペシャル感がチームにマイナスしてしまったと感じている。
どのような作用だったかは、4-2-3-1と共に書くことにする。
本来ならば、この1年オシムと共に戦ったメンバーの中から、
彼らのスペシャル感(プレッシャー)を操れる選手が生まれて欲しかったのだが、
これは失敗に終わった感がある。
…(おとなしい)阿部や啓太に期待したのだが、ただ負け続けたのは残念でならない。
闘莉王不在という面もあったが、生まれてこなかったのは残念である。
(因みに、トルシエ時代の選手がコのグループに含まれていないが、
彼らは其々が部品でお互いと噛み合うことで活きる事を理解していたので、
カリスマは不要であった。皆が発言しあう力を備えていたと言うべきかな。)

【視野の広いアンカー】啓太
アンカーという部分に関しては啓太が十分な活躍をしてくれた。
だが、+α(視野の広さやフィードなど)を考えると、
彼は能力は限界点まで来てしまっている感がある。
山口素弘ほどの「簡単に前を向く巧さ」は無いし、
戸田ほどの「パスセンスと視野の広さ」は感じられない。
彼の能力は10点とは言い難い。
勿論、DH2枚である以上彼一人の力が問題と言うことではない。
2枚のDHの能力が其々5点であったとしても、+でなく×になれれば相手を上回れる。

彼は現チームの核だが、1つの岐路にあると思う。
彼を残して「良い核」と考え、視野面のサポートが出来るシステムや人材を考えるか、
彼より効果的なコンビの出来る「2名を追求する」のか。
早急な対応を要する場所なので、カメルーン戦と欧州遠征で答えは出ていると思う。


【豊富な運動量のバランサー】加地、駒野など多数。
豊富な運動量を保ちながら、
逆サイドの危険なスペースを埋める、危険な選手を消す。
そういう動きをすることで味方の弱点もを消すことが出来るバランサー。
本田は危険な選手を消すタイプ、北澤や明神はスペースを埋めるタイプだ。
本田は「スッポン」、北澤は「ダイナモ」、明神は「一家に一台欲しい選手」と言われていた。

現在はバランサーという言葉は若干消えてしまっている感がある。
監督のシステムによって作られるバランスがより重要になっているからだ。
現在のサッカーはサイド突破が主流な為、バランサーも自然とサイドに移り始めている。
そして強いチームほど、両サイドにバランサーが存在する。
「攻守の切り替えが早く中央に入ってカバーやヘディングも出来るSB」が、
現代のバランサーでは無いだろうか。(例で言うとエインセやザンブロッタか。)

今回のアジアカップでは、加地と駒野、そして今野と阿部。
ハードスケジュールと気候の影響で運動量を生かす前にガス欠状態だったこともあり、
バランサーになり得る選手が他の選手にサポートしてもらうという逆転現象が起きていた。

加地と駒野は基本のポジションが下がり目に位置しすぎた為、
サポートしてもらうはずの俊輔や遠藤が彼らの守備のサポートに回り、
攻撃力が半減し、悪循環を起こしていたように思う。

そしてそれは、十分な時間を得た準決勝や3位決定戦でも戻ることは無かった。
(※協会の不手際もあったが…。)
代わりとなる阿部と今野も「まだ」SBで実戦できるレベルではなかった。
まだ、がポイントでもある。
彼らと加地や駒野の違いは、彼らは中央に入ってカバーやヘディングも出来る点だろう。
加地のクロスを上げれる力と駒野のクロスの精度を捨てるのは惜しいが、
彼らが台頭してくる可能性は高く感じる。
また、忘れられているかも知れないが、
中田浩二や、干されていた立場から復帰した松田という選手も存在する。
彼らはより適性が高いので、虎視眈々とチャンスを窺っているに違いない。

バランサーは機能していなかったが、今後の進化が楽しみである。

これらを踏まえて従来の日本代表化したサッカーを4-4-2でテストしていた。
ガス欠させない為の準備や、
選手の入れ替えが必要であるというスケールアップの為の課題は感じたが、
「アジアで勝ち抜く為に(の)」この戦い方は確かな手ごたえを掴んだのではなかろうか。

4-2-3-1は機能していたか?

戦術編その2をお待ちください<(_ _)>
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-08-12 13:21 | 日本代表  

現代表を分析する【戦略編その1】

アジアカップ終わったので総括です。

表の結果は、韓国にPK戦で敗れて4位という結果でした。
世論は千差万別ありますが良いサッカーはしていたなと個人的に感じています。
まー私は辛口なので、良いと言いながら批判?しますがw


この1年のサッカーには満足しているか?点数をつけるとしたらどれくらい?

蹴導の満足度は100点満点の55点でしょうか。

プラス面は、選手選考と非凡なスカウティング、
そして忘れてはいけないプロセス、これも素晴らしいものでした。

後の文で書きますが、
結果としてJリーグの活性化を促すことが出来ていると感じますし、
将来の卵達の層が厚くなり始めていると感じます。
こういう点は満足してます。

点数が低くなった要因は、アジアカップで結果が残せなかったからではなく、
チームに還元できない選手を数名呼び戻し、彼らが核になることを止めれなかったこと。
また育成と結果を天秤に掛けて彼らの力を持っての結果を望んだ為、
大事なところで共通理解が出来なかったことは減点材料です。
時間と共に良くなっていく(戦術自体はすでにかなりのレベルだと感じます)と思いますが、


一番の減点材料はここなのですが…、
トルシエと同じく「マスメディアを敵に回してしまっていること」でしょう。

TVや新聞社といった系のマスメディア(一方的に情報を伝えれる媒体)は、
元々の属性がアンチサッカー(他のスポーツ文化が根付いているので、守る為にアンチする。)
なのは言うまでも無いんですが、
前監督での大敗以降、各報道の1面もしくは終面で取り扱うことが少なくなってきました。
これはサッカーが決してマスメディアに+に働かないと言うことと、
(※地域色が強すぎる為、全国で旗になる選手を選びにくい=扱いにくい。)
前述の他スポーツを元々サポートしていたということがあるのでしょう。
ローカルなマスメディアや地方自体からしたら非常に+なんですがね。
ポジティブなサッカーニュース程取り扱わない姿勢が見て取れるのは残念です。

特に今回は、「外国人監督が続いている為」マスメディア以上に、
日本人監督経験者が非協力である部分が多々見受けられますね。
某緑の初代監督などテレビで批判してますし…。
トルシエの時はU世代で結果を出すという荒行でバッシングを一掃しましたが、
オシムの場合、核となるポイントを得る機会が暫く無いので、
(じっくり作業を進められますが)彼らが足かせになる可能性が非常に高いと感じてます。
なのでここに大幅なマイナスを加えました。

比較対象として、
トルシエは最初の一年(コパアメリカとその後の対応)で、
「ああ、なるほど」と頷ける形を見せてもらったので、
初年度で70点ぐらいと感じてました。
ワールドユースとシドニー以降はもう100%信頼してましたね。

逆にジーコ時代は、
時代に逆行するサッカー(戦術戦略だけではなくマネジメントも)を展開していたので、
点数をつけることすら出来ませんでした。
蹴導が最初から危惧していたことが現在現実に起こっています。
優秀な才能を持った選手がたくさん出てきているのに、
経験が足りなく代表で力を出し切れていないということと、
足元の技術がある選手を神聖化しすぎていて敬遠してしまう部分が見受けられることです。

トルコ(クラブ)で結果を残した今でさえ、彼は監督タイプではないと思っています。

彼は80年代サッカーの優秀な選手であり、優秀なGMです。
彼がいるだけで有力なブラジル人が安い年棒で集いますからね、
相乗効果で有力なブラジル人から学んだ優秀な選手が生まれてきます。
日本ではマジーニョ、レオナルド、ジョルジーニョ…
ジーコが来てから多くの有力選手が彼の元に、また他クラブに来日しました。
そして柳沢、小笠原、中田浩二といった選手が台頭してきて、代表に還元されてましたね。


ここまでのプロセスを語って欲しい。

まず、監督が教えたことのある選手を中心に、Jリーグで活躍している選手を招集しました。

またトルシエのときと同じように多くの選手を招集し、試しました。
トルシエの時は自分の戦い方にあった即戦力の選手を見つける為でしたが、
オシムの場合は、考えが違いました。
2010年以降を見据えた上でベテラン選手を殆ど招集しないという行動に出ました。
これは前監督の負の遺産を早く処理したかったということでしょう。
前監督の負の遺産、
それは若手の国際経験の不足と、足元の技術が無いと代表に呼ばれないという誤解です。

足元の技術ではなく、冷静さ、高さ、速さ、サッカーセンス、多分野において才能の有る、
なるべく多くの若手選手に国際経験を積ませておく為に、試合に出させます。
一度呼ばれた選手はすぐに代表から外されたとしても、自分ならどうするかを必ず考えます。
2年後、3年後、再び台頭してきたときにその経験が役立つのでしょう。
多くの選手を呼び、種を蒔き、出てきた芽を摘む準備はしていると感じます。

そういうサイドを考えながら、着実にチームが作られていっていますが、
アジアカップは難しい難題を得てしまいましたね。
呼び戻した選手が個の力は見せ付けるのですが、組織の育成を侵害してしまいました。
協会側の不手際による疲労という問題点と共に、
彼らの経験値と存在感(リーダーシップではない、暗黙の存在感というものです)が、
それまでで力を発揮してきた選手のアイデアを奪ってしまいました。
リーダーシップのあるベテランが呼ばれれば良かったのですが、
…殆どが引退間近、最も才能のあった人材も昨年引退してしまいましたしね。

経験の有る個のベテランと経験の浅い多方面で才能の有る若手、
日本とオシムの作るサッカーは、両方を融合し昇華させるという段階に入ったと言えます。


Jリーグにも変化はあるか?
ありますが、「考えて走るサッカー」を、
多くのクラブが実践しようとしているということではないです。

4年前までと大きく変わったのは、Jリーグが1つの完成をしたことだと感じます。
一部のクラブだけが大きく人気を集めているわけではなく、
地元のクラブを応援する風潮がより高まってきていると感じます。

昔は、住んでいるところに限らず、
「代表>ヴェルディ、マリノス、ジュビロ、アントラーズ>その他」でしたが、
今は多くの街にクラブが存在していて、
「自分のクラブ>代表>その他のクラブ」になってます。

結果として「代表離れ」が進んでいます。
コアなファンはサポーターとして、地元のクラブを応援し、
勿論自分のクラブの選手が代表で活躍し、結果を残せば代表を応援しますが、
自分のクラブの選手が選ばれず、
代表で活躍しそこねた他クラブの選手を使い続けると「うちのが上でしょ?」という感じになる。

クラブの選手が選ばれてるか、活躍させて貰ってるかで、
関係が「代表=自分のクラブ>他クラブ」にも、
「自分のクラブ>代表=他クラブ」にもなり得ます。

勿論、他クラブの数の方が多いわけで、代表人気は必然的に下がるのです。
それは何処のサッカー先進国においても同じことでしょう。


現在の代表のサッカーだが、どういう点において良い傾向が現れているのか?
1つは、選手層の厚さでしょうね。
多くの方が指摘するように、(過去の代表に比べて)確かに今の層は薄いのですが、
今までの選手で3年後を戦った「後」のコトを考えてみましょう。
していなかった世代交代をして、戦力ダウンを最低限にする時期は、
今がギリギリだったんではないでしょうか。
苦しみながらもそれを実行した為、
今後他国と差をつける為の(どの監督が来ても嗜好の選手をピックアップすれば戦える)層は、
下ることは無いと思われます。

次回に続く。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-08-04 15:02 | 日本代表  

アジアカップvsサウジアラビア戦

アジアカップ準決勝、vsサウジアラビア戦が終了しました。
蹴導は働いた後、友達の家でVTRを観戦。


まずは【寸評】から

川口:5.0:3失点。ビックセーブは無く、判断ミスも目に付いた。地位は安泰ではない。

阿部:5.5:1得点。失点シーンは動き出しで負けるも、彼のミスと断定は出来ない。
中澤:5.5:1得点。両サイドの不良もあり、釣り出される場面が目立つ。気迫は見せる。
加地:3.5:3失点すべてに絡む。身体の弱さは致命的で、クロス精度も相変わらず低迷。
駒野:4.5:加地と共にコンディション不足を露呈。中盤の楔の欠如と共に消極的になる。

啓太:5.5:パスミスはあったが、カウンターを何度か未然に防ぐ。もっと周りを使いたい。
憲剛:5.0:2ndボールを全く拾えず、攻撃も空回り。指揮官の期待に応えられず。
→矢野:--:パワープレイ要員。戸惑いが見え競り負け続けた。
俊輔:5.5:危険なスペースを埋めきれず、どの時間帯でももっと前でプレーできないと厳しい。
遠藤:5.5:芝の長さにミスパスを連発、相手SBの攻め上がりを止めきれず。1A。
→羽生:5.5:ミドルで流れを引き寄せるも、パワープレイ時は消えていた。

巻 :6.0:敵を引き付け囮となり、時には潰れ役として一人気を吐く。
→佐藤:5.0:役割に悩む。素晴らしい選手だが代表での居場所は無いようだ。
高原:5.0:1アシストも殆どの時間でゲームから消える。動き出しもチームの為にならず。

オシム監督:5.0:駒と状態を考えれば戦い方は問題が無いが、上積みは作れず。


【コメント】

率直な感想として勿体無い敗戦でした。
フォーメーション上はお互い噛み合ったガチの戦いであり、
同レベルの相手である為勝敗を分けるのは、組織力でしたが…。

たらればはどうにも出来ませんが、コンディション次第では違う戦い方も出来たと思います。
しかし日本は個の力(肉体的にも精神的にも)においてガス欠状態でしたね。
勝敗は時の運もありますが、やはり準備ができていなかったということでしょう。

1試合もコンディションが整うことなく、疲労の蓄積が他チームより顕著な中、
よくここまで戦えているという感はあるので、
現代表選手や現監督、
現監督が呼びながらも体調不良や小さな面で落選してしまった選手達を、
責める事は出来ません。

ただタイトルが取れればというなら、過去の代表選手達を集めた方が早いでしょう。
それこそゲストで来ていた名波や、レバノン時の面々、日韓W杯の面々を集めれば、
決勝まで息切れしないベテラン勢で戦えたと思います。

ですが、今回の代表は前監督の負の遺産(中堅以降の選手に経験値が足りない点)を、
払拭しながら戦っていたわけで、
そいうい選手が6試合の国際経験を積めるという結果はありがたいことでしょう。
第2のJカタール、メツのUAE、昨年完敗した豪州、中東の雄サウジ、そしてライバル韓国。


さて、サウジアラビア戦の日本の戦い方ですが、
前回と同じく攻め方に輪郭の見えるサッカーでした。

ただ疲労が多過ぎた為、後一歩のところで輪郭を形成することが出来ませんでした。

今までの戦い方に加え、
パサーを潰したり、中盤でキープが出来たり、
2ndボールを取るという対策を実行することが出来ればよかったのですが、
冒頭でも書いたようにすでにガス欠で、今までの戦い方でさえ頭が回らない状態でした。

対するサウジアラビアですが、
サウジアラビアに限らず中東勢はピーク時は良いサッカーをするものの、
協会の考え方で結果を出していた監督を更迭し、
(自国の監督を呼んで)重要なとき(W杯本戦や予選)に弱体化する。
という、流れを繰り返しています。
今回のサウジアラビアはと言うと、正にピークを迎えていました。

ただ決して強すぎたわけではありません。
コンディションが良く、細かい縦パスを重ねるコトはしていましたが、
8枚で守り、2枚個人技によるのカウンターに掛ける、
2枚のうち1枚が仕掛ける間に足の速い攻守に動けるサイドバックだけが攻撃に参加する。
1ランク鋭くなっていた感はありましたが、相変わらずのサッカーを展開していました。

押さえ込めたはずです。
両サイドバックのコンディションがマトモならば、
両OHがもっと高い位置で、相手のサイドバックを攻撃に参加させなければ、
そして山口素弘のように、アンカーが危険な位置をカバーし、カウンターを遅らせれれば。
きっと押さえ込めたはずです。

敗因はたくさんありますが、
満足に準備をさせなかった協会と、前監督の負の遺産が第1、第2でしょう。

次に選手。後手に回る戦い方が多く、指揮官にマトモな采配をさせることが出来なかった。
リカバリーの采配に終始させたこの悔しさは今後に役立てて欲しいです。
最後に、やはり監督…ある程度苦戦することが分かっていたのでしょうか、
正直な戦い方をせず、プライドを持ってガチの戦い方を選びました。
後者2つはよく頑張っており責める事は出来ないと感じますがね。

では、(韓国戦が残ってますが、)コラム「現日本代表を分析する」に続きます。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-07-26 16:41 | 日本代表  

アジアカップ vsオーストラリア<ドローで持ち越し>

さて、試合が終わりました。

非常にタフなゲームでしたね。
白熱する展開、現時点では納得がいく内容だったのではないでしょうか。


【寸評】

川口:6.0:集中を欠く場面は全く無し、PK戦の2セーブは圧巻。
阿部:6.5:ビドゥカに仕事をさせず、カバーリングも光った。失点シーンの位置は残念。
中澤:6.5:力強く守りながら機を見て攻撃参加。プレーで味方を叱咤激励した。
駒野:5.0:前半はミスマッチでピンチを量産も、右に移って若干輝く。
加地:5.0:存在感を全く与えられず。フリーランも少なく、クロスも精度無し。

・今野:5.5:安定した守備を披露も、左サイドを突破できず。連携精度を高めたい。
鈴木:6.0:パスミスもあったが、堅実なプレスで中央に蓋をした。
憲剛:4.5:多くの場面で良くなかった。守備放棄の上、終始プレーが噛み合わず交代。

・矢野:--:評価無し。
遠藤:5.5:広範囲に流れてタメを作りスペースを埋めるが、チャンスを生み出せなかった。
俊輔:5.5:左からの個人技は評価。プレスや突破を仕掛けることが出来ない場面が目に付く。
巻  :6.0:失点シーンは中に入られてしまったが、交代前まで攻守に高く貢献した。

・佐藤:5.5:何度かチャンスを生み出すがパスが噛み合わず、パワープレイでは孤立した。
高原:6.0:チームを救う1得点。オフサイドが多く流れを切ってしまうことが多かった。

オシム監督:5.5:イマイチなスタメンと交代策と交代の遅さ。

加地→今野の交代は、
最初から駒野がミスマッチだったことと加地のコンディションの低下によるものだろう。
最初から加地をサブ、今野スタメンでよかった気がする。
結果として、カードを1枚損してしまった。

巻→佐藤の交代は、難しい決断だ。結果として後手だろう。
ゲーム全体を考えたら、高原を切り、巻を残すか、ここで矢野だったと思う。
高原の決定力>巻の貢献度、を選んだのだろうけど、
巻が囮になり、高原がスペースを付く、から、
高原が囮になり、佐藤がスペースを付く、になってしまった。
高原の決定力を残したのに高原の決定力を生かす采配とは言えなかった。
まぁ、矢野と高原が以前のテストで噛み合わなかったから佐藤だったのだろうけど…。

憲剛→矢野の交代は、パワープレイだろうけど、
今日の憲剛のパフォーマンスと相手を考えたら交代は当たり前だろう。
周りを見えておらず、自分だけ目立っていたし、なにより守備をしなかった。
ただ、切るカードが間違っていた気がする。
もっと早い交代にして「羽生」というカードにすべきだったと感じる。
矢野が入っても前線が過多しており、また全体的に間延びしてしまった為、
縦に放り込んでは跳ね返されてカウンターというパターンを生み出してしまった。
一人少なくなり貝のように守りに入った豪州を切り裂く「運動量」が欲しかった気がする。

まぁ、相手をしっかり研究してラインを上げる方法やら、
攻防一体の戦い方を作り、準備して対応策を練ってきていたので評価は普通です。


【辛口コメント】

1点訂正させて頂きますと、
オーストラリアは昨年時「より」引き出しの多い手強いチームになってましたね。
引いてカウンターも出来るとは思ってもいませんでした。
的確な交代と戦術だったので、
アーノルド監督が豪州の選手をしっかりと理解していることを感じさせます。

流れに合わせながら解説。

まず、序盤ですが蹴導の予想通り、豪州は日本の右サイドから攻略に掛かります。
加地と俊輔が下がりすぎて後手に回ることが多かったですが、
日本は2枚のCBが鉄壁で、
また他の選手もマークの受け渡しがスムーズでしっかりパスコースを消していました。

しっかりと耐えて徐々に日本のペースに。
守備陣でボールをキープ(一人飛ばしのパスを多用)し、慎重にラインを上げていきます。
ここ辺りが豪州その1(トップがビドゥカ)への対応策でしょう。

ラインを上げ切って攻撃に移るとカウンターを受けても、
頼みの綱のビドゥカは走るタイプではなく、
ペナルティエリア前で力を発揮するタイプなので、
カウンターに余裕を持って対処することが出来ました。

更にラインを上げきることで、選手間の距離が狭くパスが繋がりやすくなり、
カウンター時も前線からのプレスを効果的に使うことが出来ました。
蒸し暑い中での上策だったと感じます。
攻撃自体も、横パスを多用し、相手のズレを作ってから加速。
チャンスを生み出していました。
しかし攻めるも後一歩で得点を奪いきれません。

暫くして豪州は左サイドからの攻めに切り替えますが、ここでミスマッチが露呈。
駒野のフィジカルで対面の選手を抑えることが出来ません。

後半、豪州の監督は次手と共にここのミスマッチを付く作戦に出ました。
代表引退を表明しているビドゥカをさっと諦め、キューエルを投入します。
豪州その2です。

エマートン、ブレッシアーノ、キューエルで駒野を攻め立てます。
正攻法を諦め、カウンターでサイドまでもって行き、
ロングスローやコーナーキックからのセットプレイからのみで押し込む作戦に出ます。
幾度と無くセットプレイを作られ、予兆をもって日本は失点してしまいます。
攻めながら先制点を上げれなかったのが問題ですが、対応の遅れが悔やまれます。
もっと早く今野投入でよかった気がします。

内容的には日本が攻め立てるも、カウンターの1策だけにしてやられましたが、
間もなくオーストラリアの守備も崩壊します。
もっと早く取れていた気がしますが、俊輔、巻の素晴らしいプレイから、
高原の冷静な粘りで同点とします。

この後も、パスを繋ぎ攻め立てる日本と、
駒野狙いでカウンターを仕掛ける豪州の構図は変わらず、前後半終了します。
もう少し早く交代を入れて止めを狙っても良かったのではないかなと思いましたね。

延長戦ですが、一人多いながらも攻めあぐねます。
斜めの動きや飛び出し、サイドからの早いクロス、中盤からの積極的なミドル、
疲れ果ててしまったのか(最初からですが)あんまり見られませんでしたね。
良い課題が残ったと思います。

PKにより勝利こそはしましたが、
全体的にはオーストラリアに守りきられた、
まだ前回の大敗を払拭するだけの差はつけ切れなかった感があります。

決着は、W杯予選に持ち越しかなと感じています。
来年以降の予選でぶつかる時には、より進化した代表の勇姿を見せ付けたいところですね。

オーバー。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-07-22 01:04 | 日本代表  

蹴導の展開…<vsオーストラリア展望>

おはようございます。
蹴導は土曜は休みなのでしっかりとレポートを書き記したいと思っています。

さて、アジアカップベスト8が出揃いました。
ベトナム以外は、順当な国があがってきたのではないでしょうか。
近年以上に熾烈な戦いを見ることが出来ると思います。

明日の日本の決勝トーナメント初戦の相手は、
言わずもがな、丁度1年前に辛酸をなめさせられた、あのオーストラリアです。

今日は、このオーストラリア戦の展望と日本代表選手について書こうと思います。

まず両国の強さの比較ですが、日本が6、オーストラリアが6だと感じます。

W杯ではカンピオーネのイタリア相手に善戦しており、
また日本も大敗しており、組みがたいというイメージがあるかもしれませんが、
元々組織力とスタミナ、俊敏さ(+劣等感)を武器に戦う日本にとっては、
実は相性が良く、組み易く戦いやすい相手と言うのが本音でしょう。


まず、オーストラリアのルーツから特徴を探っていきます。
元をたどるとクロアチアとギリシャという東欧の2つの国にルーツを求めることが出来ます。
オーストラリアに住んでいる大半は、この2国からの移住者です。

体格だけではなく技術に対する適性(文化)もあることになりますので、
同系のチームには、泥仕合に持ち込む強さはあると思いますが、
俊敏さは無いので、今までの日本のようなボールを回すチームや、
中東アジアのような高速カウンターに徹するチームとは、
お世辞にも相性が良いとは言えないでしょう。

しかもそのルーツからの強いリーダーシップが無ければ脆い、カッとなりやすい、
また島国でありながら外敵が存在しない為、慢心しやすいという弱点も存在します。
結果、内弁慶な試合を幾度と無く見せてきています。


前回は日本が無策であった為、
足が止まった後でパワープレイに屈しましたが単発的なので恐れるに足らないと感じます。

また、最初から飛ばしてきたとしても、
アメリカのような繋ぐ意識と爆発力は感じませんし、
しっかりと横パスを繋いで、じわじわと相手を焦らしていければ難なく勝てる相手だと感じます。

以上が、オーストラリアというチームに感じている見解です。

過去の日本代表コラムにて2006W杯の敗因は述べましたが、
再度書きますと、

1、コンフェデで露呈している弱点(カカのミドルシュート)を修正せずに本戦に臨んだこと。
2、相手の攻撃を「未然に防ぐ」アンカーが不在であったこと。
3、同じく「未然に防ぐ」前線からのプレスがラインが低かった為掛からず疲労してしまったこと。
4、チームに化学反応を起こせる選手(藤田、アツ、戸田、松田など)を指揮官が外したこと。

過去の日本(日本人の適性)ともっとも遠いチームを作ってしまったことが敗因です。
オーストラリアという相性が良いはずの相手に大敗したのは、
指揮官(と抜擢した大元)の無策が引き起こしてしまった「たまたま」の結果でしょう。


サッカーは、選手と指揮官の秀でている分野がマッチすることで、
全く上の強さのチームとなります。
また、良い選手と良い監督を揃えても、お互いの秀でている分野がズレていると、
全く下の強さのチームに成り果ててしまいます。

特に日本人は勤勉で適応能力が高いので、その組合せでの差が顕著だと感じます。
現在の日本のチームは、選手と指揮官の秀でている分野がマッチしており、
その片鱗は見え始めています。
お互い同レベルも、相性の良い相手ですから、事故がないかぎり勝てると感じています。
(※事故が往々に起こり易いのがサッカーの魅力なのですが…^^;)

環境の影響もあって、恐らく2-0か3-0で勝てるんでは無いかと蹴導は踏んでいます。



日本の選手と戦い方についても書きましょう。

スタメンはこうではないでしょうか。

       高原
遠藤   巻(今野、憲剛) 俊輔
    憲剛(今野) 啓太
今野(駒野)      駒野(加地)
    阿部   中澤
       川口(楢崎)

コロンビア戦に近い布陣を敷くと思われます。(外れたら笑ってください。)
後方でボールを回して疲れさせ、
サイドでキープして(更に疲れさせ)崩す攻め方と、
前線からの多数の起点を消すことで、
相手の好きな戦い(ロングボール&パワープレイ)をさせない。
相手は高さと強さがあるので攻めはサイドが生命線、
中央の巻(今野)は捨て駒(1stDF)で走らせ切って、羽生と交代でしょうか。

【GK】は相性と適性を考えて楢崎で行くべきだと思いますが、
(※ハイボール処理の精度とロングスローの的確さ、「キャラ」において楢崎を押します。)
CAPと国際経験豊かな川口を今後の彼のプライドも考えて、
オシムが変えることは無いかもしれませんが、
高さ対策と安心度においてデメリットは存在します。
(※毎試合失点をしてますし、カタール戦のFKのときの壁空けは川口の好みですよね。)
ここのズレは隙を生む可能性があります。

【DF】ですが、駒野、阿部、中澤、加地。
やや不動のメンバーかもしれませんが、
この4名だと3バックにし難い面がありますので、
恐らく左サイドか中盤の底に「今野」を入れてくると思われます。
今野の適性は、過去の試合で実証済みですからね。

高さ対策は十分だと思います。
中澤が高く太いのはみんな知っていますが、
阿部のヘディングの強さもかなりのモノがあります。
相手が高く強くとも押さえ込めるのはジェフの先輩が実証済みですからね。
(蹴導的には阿部を右SHで使ってみたいのですが、
何処でも守れる部分を考えるとやはり守備側においておきたいトコなのですかね。)

追記で、豪州のvs日本の攻略法ですが、
まずポストの上で、日本の右サイドを狙ってくるでしょう。
知らない左サイドをじっくり観察して時間を掛けて攻略するより、
知己の右サイドの俊輔、加地、中澤の方から、開幕パワープレイを仕掛けてくると思います。
俊輔、加地、共に身体の使い方は良く無いので、身体に当てて突破を仕掛けてくるでしょう。
また、中澤は釣りだすかドリブルで突っかければ、決して強固な相手ではなくなります。

日本は、なるべく中澤を最終局面に残して、
鈴木か阿部がカバーに入って未然に防ぐことになるでしょうが、
その場合中央が手薄になりますので、
左SBかDHで今野を持ってくる可能性は大いにあると思われます。
裏をかいて(開幕時じっくり考えさせる為に)右に駒野も有り得ると思います。

【DH】ですが、ここ3戦、憲剛の動きが良くありません。
技術が落ちているわけでもなく、以前よりも積極性は目立っているのですが、
必要の無いところ(中央自陣)でドリブルを仕掛け、取られるケースが目立ちます。

最終局面で数的優位を得る為に、積極的に仕掛けているのでしょうが、
ドリブルを選択するとCBが早めのカバーに入らざるを得なくなるので、
守備にズレが生じると思います。
今まであまり無かったケース(憲剛の早めのドリブル)がこの3戦であるので、
意識のズレで守備が機能しなくなっているかと思われます。自重して欲しいところです。

【SH】【OH】【FW】は特に語らなくていい気もしますが、
やはり遠藤と俊輔を両サイドにおいて、相手に危機感を募らせておけば、
オーストラリアの両サイドは上がれないので、断然有利に展開できると思います。
後は高原と巻の高い能力を活かした、巻き寿司ゴールに期待しましょう。

オーバー。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-07-20 13:27 | 日本代表  

日本vsUAE【前半のみ】

先日、アジアカップ全く見れないとお伝えしましたが、
日本vsUAEは前半のみ見る事が出来ました。

前半のみですので、今回は寸評を控えます。
強さは、日本5(コンディション不足で-1)、UAE4。

大体の流れはみんな知っているでしょうので短く。

開始直後、UAEに運動量があり、UAEペースで試合が展開される。
日本は左サイドを突破されることもあったが、ギリギリのところで守りきる(※1)。
UAEにミスと疲労が目立ち始め(※2、※3)、日本ペースに。
ショートコーナーを受け取った俊輔がクロス、高原が合わせて先制。
ここから怒涛の日本ペース。
サイドでフリーになった加地のアーリークロスを高原がトラップし、珠玉の追加点。
更に攻め続け、ラッキーなPKをゲット。俊輔がしっかりと決めて3点差。
巻が倒されるもPK取られず、↑のPKがラッキーな分相殺か?
前半終了。

と、こんな感じで、
ライバル国を十分に脅かすことが出来るサッカーを展開することが出来ました。

後半は結果しか見てませんが、0-1とのこと。
ちょっと残念ですね。


前半戦のポイントを挙げると、

(※1)まず日本の守備陣。
加地も駒野も本調子では無いですから、
押し込まれる場面もありました(特に左)が、アジア相手なら問題が無かったようですね。
日本の中央には、ヘディングに強い中澤と阿部がいますので、
ドリブルでの突破か、フリーで上げさせなければ余裕を持って対処できる強みがあります。

(※2)老獪な攻め方。
高温多湿ということで対処法をしっかり提供できる指揮官の存在は心強いの一言。
日本の選手は今までとうって変わって、ボールをダイレクトで出す機会が減ります。
走るより、走らせて疲れさせてから、機を見て走れという指示でしょうか。
日本は、預けられたボールをすぐに処理せず、相手がきてからパスを出します。
特に駒野と遠藤、啓太は素晴らしかった。
相手をしっかり走らせてはたくを繰り返し、疲労を蓄積させます。

(※3)ここが勝利への重要なポイントかもしれません。
巻の存在です。
この試合の巻は1stDFとしての使命をしっかりと果してくれました。
対面の選手が前線へ運ぼうとフィードをする度に、危険位置を予測して飛び込んでくれました。
その為、UAEは狙った地点にロングボールを運べず、ミスが目立ち、
こぼれ玉も拾えず、攻撃の形を作り上げることが出来ませんでした。

2ndボールを拾おうと中央に集まるUAEの選手たちでしたが、
来るべきボールが両サイドに流れ、加地や駒野が処理しカウンターとなった為、
攻めの意識のまま、守備に奔走されスタミナをより失うことになりました。

この時点で前半戦の今後の展開は決していたと思われます。

そして日本の先制点。
疲労のせいか、俊輔に付くことを怠った為、
俊輔は深い位置からクロスを挙げることに成功し、高原の先制点が生まれます。
CKからの得点でしたが、それまでの過程がしっかりと出来上がっており、
見事な得点となりました。

UAEはもう付いていくことが出来ず、集中力も途切れ始めます。
啓太の援護を貰い、加地がフリーでクロスを上げた時、
UAEの選手は、巻と遠藤に釣られ、エースの高原と1vs1の局面を作ってしまいます。
そして付いていたUAEの選手は、疲労で一歩を踏み出すことが出来ず、
高原の珠玉の追加点が決まります。

エースが2得点、俊輔と加地が1A。特に加地は嬉しかったのではないでしょうか。

3点目のPKの判定はラッキーでしたね。
キーパーからしたらアレをファールにされたら見も蓋も無い気がします。
むしろ、ロスタイム直前の巻が後ろから倒されたプレー。あれは完全なファールでしたね。
俊輔が冷静に3点目を決め、勝敗は決定付けられました。
後半戦が残っているとはいえ、
UAEに0点で抑えながら3点返すだけの体力は残っていない、そう感じました。

まー前半で4点差にならないほうが良かった気もします。
UAEの選手は荒れていましたから、下手すると大怪我になる選手が出たと思います。

そこ辺り審判も理解していたのか、良いタイミングでカードを出してくれていましたね。
俊輔に謎のカードも出しており、格段に良かったとは思いませんがw

危なげなく前半を終了。
ガルフカップ王者との圧倒的な差を見せ付けて前半を終えることが出来、
気分良く蹴導はバイトへ行くことができました。
(帰りが台風直撃の最中なので、決して気楽ではなかったですがw)

後半は、0-1とのこと。しかも、相手一人退場。ちょっとビックリデス。
コンディションの整っていない選手が多い為、疲労の蓄積で失点は予想してましたが、
ペースダウンして1点で抑えたとみるか、
攻めに来た相手に1点も取れなかったと見るかは難しいトコですね。

指揮官の手腕(この試合をどう戦うのか、相手のペースを止めるのか、攻めるのか、守るのか)
がはっきりと見て取れるので、今後も期待が持てそうです。

選手の疲労と怪我が心配ですが、
このアジアカップでより一層の成長を期待してます。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-07-15 06:49 | 日本代表  

悲しい結末

仕事を終えて深夜2時に帰宅。
すぐに、パソコンの電源をオンにする。

アジアカップの1-1のドローという結果は、時報で知ってしまっていたが、
何故に追加点が取れなかったのか、何故に失点してしまったのか、
知りたいが為にスポーツナビへと急ぐ。

逸る蹴導の目に信じられない一文が止まり、愕然。
記された内容のあまりに悲しい結末に、そこで手を止め床についた。

涙が止まらなかった。

アレモン(23)、8日未明、故郷のリオデジャネイロ郊外で自動車事故死。

蹴導とアレモンは兄弟である。
蹴導と同じ思いの横浜FCのサポーターは多いに違いない。

昨年のJ2中期、
老獪な猛者をベースに負けない試合を続ける横浜FCだったが、勝つことが出来ない。
そこでクラブに合流したのが、当時京都からレンタルで移籍してきたアレモンだった。

恵まれた体格とスピードを駆使するアレモンの活躍は目覚しかった。
時には、カズや城からのバトンを受け、勝負を決定付ける1ピースとして、
時には、先発で出場し、体格とスピードを武器に相手のペースを崩した。
そしてなんといっても高い決定力。
彼は限られた時間の中で結果(1620分出場、18得点)を出し、
横浜FCのJ1昇格の原動力となった。

得点後の笑顔を絶やさず、サポーター席に手を振ってくれたアレモン。
若くして家族の為に、異国日本で活躍した彼の前途が楽しみだった。

今年は、ブラジルの名門パルメイラスにレンタル移籍。
怪我で離脱してはいたが、これからという矢先の訃報だった。

余りにも悲しい結末でショックが隠せない。

事故死の際、親族1名も死亡、奥さんと二人のお子さんも怪我とのこと。

私や日本のサポーターが彼にして上げられることは無いだろうか。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-07-10 09:33 | 日本代表  

アジアカップと伊野波の選出について。

ワールドユース(もう名称が違いますが)では、
若き代表がグループリーグ1位突破という快挙をやってのけました。
そして、アジアカップは7/7に開幕。
タイとイラクの開幕戦は1-1のドロー、
共にアグレッシブなサッカーを披露しており楽しい時間が始まりそうです。

が…。

蹴導は、日本戦に限って働く時間がすべて被っており、
また、録画機器も現在故障中なので、
残念ながらアジアカップの日本戦について論評することが出来ません。

知人に録画してもらって後で見る予定ですが、毎回受け取りに行くわけにも行かないので、
アジアカップが終わった頃に、深くオシムの戦い方を掘り下げてみようと思います。

万が一、解任ってことにならないことを祈ります。

さて、播戸選手のリタイヤにより、伊野波選手が呼ばれましたね。
知事へのコメントは控えるとして…、
所属クラブではCBや右SBとして活躍していますが、
代表では、アンカーの貴重な控え(オプションではない)として帯同のようです。

たくさんの選手のプレーを学んで、今後に活かしていって欲しいものですね。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-07-08 14:21 | 日本代表  

アジアカップの23名発表!!

おはようございます。

一日遅れですが、アジアカップに望む23名の戦士達が発表されました。

★そのままコピペですが、こういう選出になっています。

GK
1 川口 能活   1975.08.15 180cm 77kg ジュビロ磐田
18 楢崎 正剛   1976.04.15 187cm 80kg 名古屋グランパスエイト
23 川島 永嗣   1983.03.20 185cm 80kg 川崎フロンターレ

DF
3 駒野 友一   1981.07.25 172cm 76kg サンフレッチェ広島
5 坪井 慶介   1979.09.16 179cm 67㎏ 浦和レッズ
21 加地  亮   1980.01.13 177cm 73kg ガンバ大阪
22 中澤 佑二   1978.02.25 187cm 78㎏ 横浜F・マリノス

MF
2 今野 泰幸   1983.01.25 178cm 73kg FC東京
6 阿部 勇樹   1981.09.06 177cm 77kg 浦和レッズ
7 遠藤 保仁   1980.01.28 178cm 75kg ガンバ大阪
8 羽生 直剛   1979.12.22 167cm 63kg ジェフユナイテッド千葉
9 山岸  智   1983.05.03 181cm 77kg ジェフユナイテッド千葉
10 中村 俊輔   1978.06.24 178cm 69kg セルティック(スコットランド)
13 鈴木 啓太   1981.07.08 177cm 67kg 浦和レッズ
14 中村 憲剛   1980.10.31 175cm 66kg 川崎フロンターレ
15 水野 晃樹   1985.09.06 173cm 62kg ジェフユナイテッド千葉
24 橋本 英郎   1979.05.21 173cm 68㎏ ガンバ大阪
28 太田 吉彰   1983.06.11 175cm 68kg ジュビロ磐田

FW
11 佐藤 寿人   1982.03.12 170cm 67kg サンフレッチェ広島
12 巻 誠一郎   1980.08.07 184cm 81kg ジェフユナイテッド千葉
19 高原 直泰   1979.06.04 180cm 77kg フランクフルト(ドイツ)
20 矢野 貴章   1984.04.05 185cm 74kg アルビレックス新潟
25 播戸 竜二   1979.08.02 171cm 65㎏ ガンバ大阪


★選出について。
GKは順当です。

通常、ゴールマウスを守るのは恐らく川口でしょう。


DFも順当です。

人数が少ないと指摘されていますが、
右サイド:加地、駒野(定番。差をつけるとしたらクロスを上げれるかクロスを狙える)
右センター:坪井、中澤(相手の速さと高さで使い分け。)
中センター:阿部、鈴木(相手のシステムでは必要ない場合も。)
左センター:阿部、今野(ヘディングとカバー、攻撃に優れた阿部が1stチョイスでしょう。)
左サイド:駒野、今野、橋本、山岸(激戦区?将来、浩二や本田も入ってくる…。)
最終ラインが4枚であっても3枚であっても2枚であっても、十分対応できる層になっています。

恐らく基本は、場合によって、4,3,2と使い分けやすいので、
左から今野、阿部、???、駒野、でしょうか。


MFはやや疑問視。

DHの鈴木、憲剛は不動だが、もう一人対抗馬が欲しいところだ。
家長や本田ではなく、水野を残したのは、
左は十分な理解度を有した選手の数が足りているというのと、
対戦相手が左サイドの突破に弱いということからか。

攻撃陣も、遠藤と俊輔の2枚(+羽生)は鉄板。
俊輔の理解度はまだまだなので場合によっては、
他の選手が取って代わるか、遠藤をトップ下に置いた3トップと言うことになるだろう。

山岸と太田についてだが、
山岸は、今まで通り、左のWG、SH、OH、SBとして、使われる可能性が高い。
太田は、最近結果を出したからではなく、ずっと見てきた選手の一人だろう。
瞬発力と運動量に優れる彼だから、
恐らく(今後の期待をこめて)FW(もしくは右のWG)として使われるはずだ。


FWは順当。
高原を中心に攻撃陣が作られると思う。

パターンとして、
高原か巻の1トップ&ウインガー2枚(地域最強型)
高原か巻の1トップ&セカンドトップ2枚(コロンビア型)
高原と強さの有る巻か矢野、
高原と巧さ、速さのある佐藤か太田が1stチョイス。

2ndチョイスに、高原不在時として、
強さ&高さのある2名と、速さ&巧さの有る2名の調子のいい選手のセット、
もしくは高原の代わりに播戸を入れての1stチョイスのパターンでしょう。

前田は、もう一歩PR仕切れなかった。
周りの選手が前田選手を理解する時間が無かった、というのが正解か。
磐田組の高原も太田も被りますし、同時期用だと戦術的に足りない部分があるからね。
今後、クラブ内で太田との熾烈な争いがあるでしょう。


★戦い方について。

まず、テストの為の選出ではなくて、(当たり前ですが)勝つ為の選出だな、と言うことです。

カタールは、第2のJとも言える国(中東圏、様々いる分向こうが優勢?)ですし、
UAEは、ジーコ時代に負けてますから、気が抜けません。
更に、両国ともガルフカップと何か(忘れましたorz)で優勝しているとのこと。
ですが、この2クラブに対しては、恐らくコロンビア戦のような戦い方はしないと思われます。

前線は、↓①ではなく、      ↓②か、             ↓③だと思います。
     高原             高原              高原(佐藤、太田)巻(矢野) 
 遠藤     俊輔   佐藤(山岸) 俊輔(太田、水野)  遠藤          俊輔  

相手の戦い方を考えつつも、こちらが上位なので、
前々回のコラムで書いた(上図では②)、
「その地域レベルで突破力の有る選手」で押し切るのではないかと思います。

コロンビア戦のような戦い方(上図①)をするのは、恐らく決勝トーナメント出場後でしょう。
vsオーストラリア、vs韓国といった辺りです。
選手の負傷など、場合によっては、③の4-4-2ベースもあるかと思われます。

相手側としては、どう来るか見当が付かない部分もあるので、
前哨戦(スカウティング面)では、かなりのアドバンテージを得られるのではないでしょうか。

もっとも準備と言う面では、日本は日程上大幅なマイナスを受けてますがね…。

追記:いない番号として「4」「16」「17」「26」「27」「29」「30」
今回落選したメンバーの番号と見るか、
たまたまコンディションが悪くて呼ばれなかった選手と見るか、
力はあるのに理解してもらう時間が無くて今回は呼ばれなかった選手と見るか…。
今後が楽しみですね、ここで結果が出なくても首切らないでね、先が見たいのでっ!

オーバー。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-07-01 06:59 | 日本代表  

オシムのサッカーを考える<攻撃編>

オシムのサッカーの攻撃面について書いてみようかと思います。


オシムのサッカーは前コラムでも書いたとおり守備的です。

ただそれは世界共通でもあります。
守備が出来るチームが、どの大会でも上位に顔を出してくるからです。

世界トップクラス(地域トップクラスと書いたほうが良いでしょうか)のサッカーは、
守備の文化をしっかり根付かせた上で、
突破力に長けたウインガーを持って攻撃を構築します。
(チークサッカーや高性能FWを備えた一部のチームは別です。)

現在は、中央ではプレスが激しい(サイドならラインに逃げれる)ので、
地域トップクラスでもサイドから攻略、
もしくはサイドに引き付けた上で中央からミドルシュートという戦い方をしていくのが基本です。


日本には突出した突破力を持った選手が少ないです。
「地域の強チームには、大抵、突破力に優れているサイドアタッカーがいます。」

この場合での突破力と言うのは大きく分けて二つ。
1つがフィジカル(主にパワー)に優れた上で、細かいドリブルで相手を抜ける選手。
もう1つが、加速力とスピードに優れたドリブルで相手を抜ける選手です。

世界的に見て、日本の選手で挙げるとすると、前者は、皆無に等しいです。
一人挙げるとしたらギリギリでヒデ(引退)でしょうか。
後者は、前園(引退)や平本、永井秀樹、永井雄一郎、西紀寛など。
若手の中には少ない印象です。
ああ、田中達也と坂井がいますね。
まぁ、今挙げた選手は、すべてサイドアタッカーでは無いですが…。

また後方からのミドルシュートに関しても、
日本には欧州トップクラスのチームのような、
枠を狙わなくともパワーで押し切れるキック力を持った選手は少ないですし、
オリセー(懐かしいw)のような選手もいません。

ついでに高性能FWとはポスト能力(ポジショニングとトラップ精度、あれば高さ)に長けて、
両足からゴールを狙える(ヘディングも強ければ、なお良し)、
ペナルティエリア内で戦えるFWです。

世界的に見ると、イブラ、ティティ、ティト、グッディ、マカーイ、トリスタン、サットン辺りか。
彼らがいれば、サイドアタックに頼らずとも計算が立つと思う。

日本では、大黒や高原ですが、ペナルティエリアで身体を張れるかと言うと厳しいです。
逆に身体を張れるとなると、鈴木隆行、巻、我那覇というタイプになってくると思います。


ようするに日本は「強豪と同じ戦い方をしても突破できない」わけです。

ではどうするか?
トルシエは、相手のミスに乗じる攻撃方法を選びました。
ジーコは、強豪と同じ戦い方(SBの突破や中央突破ですが…。)を選びました。
オシムはどうするかと言うと、
2つ前のコラムでも書きましたが、数字を使う方法を考えていると思います。

そこで2バックと3バックと4バックの併用があるわけです。
守備時は、相手の数や戦い方に応対させるオシムのやり方ですが、
攻撃時は、最低限の守備の数を確保(ココ辺りが守備的ですね)した上で、
ボールが有るサイド、もしくは中央の守備の選手が攻撃側に参加します。
(※遠いサイドや1つ離れた側からだとスタミナも時間も掛かるのでしないw)

守備時は数的優位、攻撃時もボールの有るサイドで数的優位を作ろうというのが、
オシムの攻撃の仕方です。
攻めているサイドの逆サイドの後方の相手選手に、
応対する選手をつけないのがオシムのやり方です。
(※左サイドから攻めている場合、相手の左サイドのSBやWBに応対しない。)

なので最終ラインに、
流れの中で攻守に参加できる力を持った、
阿部や今野、(闘莉王も含む)をCBやSBで使っているわけです。
逆に、アンカーには、守備に参加できる鈴木啓太を使っています。
鈴木啓太の代役が今のところ阿部しかいないのは問題点ですね。

非常に合理的で理にかなってます。
この戦い方が浸透してくれば、後手に回っても相手を崩すチームが出来上がるでしょう。


もし、オシムで失敗したら?

時計を8年前に戻すだけです。
トルシエのフラット3をすれば良いと考えます。
次の準備が出来るまで、
じっくりと常に先手を取るサッカーをしていけば良いと、私個人は思っています。


折角なのでこないだの稲本OHの件に付いても書きましょう。

コロンビア戦に稲本をOHで使ったのは3つの意味があります。

1つ目は、力があってもコンディションが整っていない選手が出ると、
どんなパフォーマンスを見せるのかというのをマスコミなどに伝えたかったということ。

2つ目が、強い相手と応対したときに、どうやって戦うかを他の選手に伝えたかったということ。
中央の稲本が使えませんから、ボールは自然とプレスの手薄なサイドに向かいます。
あの日の両サイド(SH)は、日本でトップクラスのキープ力の有る遠藤と俊輔です。
アレは、
「サイドから崩せ、ボールをキープしたサイドの外をDHかSBが回り込んで数的優位を作れ」
という指示です。

3つ目が理想系のお披露目(だと思います)。
機が熟したら、稲本をOHで、遠藤と俊輔をSHで使うことを考えているということです。
稲本なら「OHとしての攻撃力にも、また中央の守備力強化にも適している。」
そして、遠藤と俊輔なら「サイドから突破する為の起点に成れる。」
と考えているのだと思います。

そして同時に誰かが欠けても戦えるチームを作ろうとしているのが、
多くの選手をチェックしていることから窺い知れます。

オシムのサッカーを堪能できるのは、来年になると思ってます。


追伸:結果は大事ですが、
蹴導は、アジアカップ自体が「優勝かそれ以外か」しか結果のないものだと思ってるので、
前のコラムで書いた「選手の台頭」以外では、気になるところはありません。
向こう10年勝てない戦い方はまだ無理でしょうしね。
(※大事というのは、格安のコンフェデで強化できるのか、
基本的に国内戦をしなければならない代表において、
リーグの合間のきつい日程&多額の金銭によるなんらかの大会への参加にて、
強化をしなければならないかという意味でです。)

チームの再編成から1年弱のアジアカップの順位をノルマにするのは、
トルシエに、98からヒデとモトさんを抜かしたメンバーでコパアメリカでリーグ突破をしろ、
と言っているのと変わらないと感じます。

経験値があって、日本を知っている監督なのですから、もう少し様子を見ましょうよ。

オーバー。
[PR]

by awi-syuwdow | 2007-06-25 06:38 | 日本代表