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頑張ってきます。

どうやら、夢が叶いそうです。
何の話なのかは、暫く秘密にしておきます。

それは置いておいて、えーと、信オンをⅢに、ここでサッカーをと思っていたんですが、今回めでたく?スポーツブログのJ1ことスポナビ様に「蹴導’s eye」が進出することに相成りました。

新ブログはこちらです。→蹴導’s eye-捨て奸-


それによって、まぁ、最近の忙しさもあるんですが、この無印ブログで雑記と信オンを継続し(なかなかログインできないんですけどね^^;)、Ⅲを閉鎖するということを決断しました。

したがって、稼動している?ブログは、
エキサイトの無印(信オン雑記)、
鹿児島ブログ チェスト!のⅡ(ヴォルカ鹿児島)、
スポーツナビ・サッカーの捨て奸(サッカー諸々)、
になります。

コメント沢山お待ちしてます。

オーバー。

# by awi-syuwdow | 2008-03-18 13:35 | その他  

2008年【J1】順位予想

Jリーグ開幕が迫ってきました。
首都圏だけで4つも同県ダービーがありますし、例年以上に東日本のクラブが多いですね。
西日本のクラブも、もっと頑張って欲しいところです。

J1の解析と順位予想です。

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【解析】

総合力 クラブ名 :核の選手(3名)、「鍵となる選手/期待の選手」

奪取力:個人的なお薦めメンバー時のボールを「奪う」力。
技術力:個人的なお薦めメンバー時のボールを「繋ぐ」力。トラップ力も含む。
決定力:個人的なお薦めメンバー時のゴールを「決める」力。セットプレイも含む。
阻止力:個人的なお薦めメンバー時の失点を「防ぐ」力。守備陣(DH&DF&GK)のみの力。
選手層:選手交代時や連戦によるチーム力の減少度合。鹿島、G大阪は-1ランク。

戦術:上記5項目と戦術のマッチ度。浸透度も含む。
補強効果:今回の補強によるクラブへの効果。
身軽さ:主に空港や新幹線等によるフットワークの良さ。
地域力:地域のサポート、根付きやライバルによる+-。

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C コンサドーレ札幌 :曽田、中山元気、ダヴィ、「ディビットソン/ヨンデ」
【奪取力C/技術力C/決定力C/阻止力C/選手層C】
戦術B/補強効果C/身軽さC/地域力C

B- 鹿島アントラーズ :小笠原、マルキーニョス、野沢、「伊野波/本山」
【奪取力A/技術力B/決定力C/阻止力A/選手層C】
(戦術A/補強効果C/身軽さC/地域力B)

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A 浦和レッズ :鈴木啓太、闘莉王、ポンテ、「エジミウソン/阿部勇樹」
【奪取力B/技術力B/決定力S/阻止力A/選手層B】
(戦術B/補強効果B/身軽さA/地域力S)

C++ 大宮アルディージャ :片岡、波戸、レアンドロ、「内田智也/丹羽」
【奪取力C/技術力B/決定力C/阻止力A/選手層B】
(戦術B/補強効果C/身軽さB/地域力B)

C+ ジェフユナイテッド千葉 :巻誠一郎、坂本、工藤、「レイナウド/結城」
【奪取力B/技術力C/決定力C/阻止力B/選手層C】
(戦術C/補強効果B/身軽さC/地域力B)

C++ 柏レイソル :フランサ、山根、古賀正紘、「アレックス/菅野」
【奪取力B/技術力C/決定力B/阻止力C/選手層C】
(戦術C/補強効果C/身軽さA/地域力B)

B FC東京 :梶山、今野、茂庭、「FWの誰でも…あえて平山か/羽生」
【奪取力B/技術力C/決定力B/阻止力B/選手層B】
(戦術B/補強効果B/身軽さA/地域力B)

C+ 東京ヴェルディ :広山:、服部年宏、ディエゴ、「福西/那須」
【奪取力B/技術力B/決定力B/阻止力C/選手層C】
(戦術C/補強効果A/身軽さA/地域力C)

B++ 川崎フロンターレ :ジュニーニョ、中村憲剛、フッキ、「川島/山岸」
【奪取力B/技術力C/決定力S/阻止力B/選手層B】
(戦術A/補強効果A/身軽さS/地域力S)

B++ 横浜F・マリノス :中澤、山瀬功治、大島、「松田/小椋」
【奪取力B/技術力B/決定力B/阻止力S/選手層A】
(戦術B/補強効果C/身軽さA/地域力S)

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C+ アルビレックス新潟 :本間、千代反田、千葉和彦、「矢野貴章/北野」
【奪取力C/技術力C/決定力C/阻止力B/選手層C】
(戦術C/補強効果C/身軽さC/地域力A)

C+ 清水エスパルス :伊東、フェルナンジーニョ、藤本淳吾、「高木和道/岩下」
【奪取力C/技術力B/決定力C/阻止力C/選手層S】
(戦術B/補強効果C/身軽さC/地域力C)

B ジュビロ磐田 :川口能活、駒野、前田、「河村/加賀」
【奪取力A/技術力A/決定力C/阻止力A/選手層B】
(戦術B/補強効果A/身軽さB/地域力C)

B- 名古屋グランパス :楢崎、ヨンセン、中村直志、「バヤリッツァ/マギヌン」
【奪取力B/技術力B/決定力B/阻止力B/選手層C】
(戦術C/補強効果B/身軽さA/地域力B)

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C++ 京都サンガF.C. :角田、パウリーニョ、田原、「佐藤勇人/柳沢」
【奪取力B/技術力C/決定力C/阻止力C/選手層A】
(戦術B/補強効果S/身軽さC/地域力C)

A- ガンバ大阪 :明神、遠藤、加地、「バレー/山崎」
【奪取力B/技術力S/決定力S/阻止力B/選手層B】
(戦術A/補強効果S/身軽さA/地域力B)

B- ヴィッセル神戸 :大久保嘉人、ボッティ、北本、「金南一/吉田孝行」
【奪取力C/技術力C/決定力B/阻止力B/選手層A】
(戦術C/補強効果A/身軽さA/地域力B)

C++ 大分トリニータ :エジミウソン、ホベルト、高松、「ウェズレイ/藤田義明」
【奪取力C/技術力C/決定力B/阻止力B/選手層B】
(戦術B/補強効果B/身軽さC/地域力C)

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【順位予想】同ランクは殆ど差がありません。

【ランクA】2強。
1、浦和レッズ
2、ガンバ大阪

2強だが、浦和の有利さは間違いない。
選手の実力もさることながら、殆どの選手が東アジア選手権を回避出来たのは大きい。
G大阪は、選手の自力で浦和を上回ると思われるが、A代表組、U-23組、環太平洋組の疎通に若干時間が掛かるか…、ACLを予選から戦うのもハンデだ。

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【ランクB】3と4は優勝争いに絡む、5~9はややインパクトに欠ける。
3、横浜F・マリノス
4、川崎フロンターレ
5、FC東京
6、ジュビロ磐田
7、鹿島アントラーズ
8、名古屋グランパス
9、ヴィッセル神戸
 
横浜は、各ポジションに高レベルの選手が厚く存在する為、崩れる心配が無い。開幕戦は大変だが長期に安定して戦っていける。
川崎の火力は面白いが、ポゼッションを高めてくる相手に苦戦する可能性も高い。優勝争いをするには川島の踏ん張りが必要だ。
F東は、完成した感がある。問題のFWは平山と赤嶺、川口信男がいるのでなんとかなるはずだ。
磐田は、キャンプの出来が良くなかったが、フィットするのは時間の問題だ。まだ世代交代の最中だが、ベテランのリード、下の世代の突き上げ共に面白い。

鹿島は、層の薄さが(優勝争いの)致命傷になる。船山、佐々木、中後、伊野波、石神、では役者不足だろう。
名古屋は新監督の下、若手が多く不安定。ただし、ヨンセンと楢崎だけである程度の勝利は拾える。
神戸は、バランス良く完成。大久保、レアンドロ、松橋はそれなりに点を取れる。中盤の金とボッティも(控えの栗原と坂井も)大きい。

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【ランクC】10~13は降格争いから抜け出す。14~17は残留争い。18は降格濃厚。
10、大宮アルディージャ
11、大分トリニータ
12、柏レイソル
13、京都サンガ
14、ジェフユナイテッド千葉
15、清水エスパルス
16、東京ヴェルディ
17、アルビレックス新潟
18、コンサドーレ札幌

大宮は、昨季と大差が無いが、安定感は抜群に上がった。早々と中位に定着するだろう。
大分は、外国籍3名が大きい。なんだかんだ言ってもピチブーは15点は取る。
柏は、大黒柱の復帰まで粘れるか。地理は良いんで躍進して欲しいところだが…。
京都は、良い補強をしたが3トップは止めたほうが賢明か。駒を浪費するし、中盤が薄すぎる。
千葉は、層、質共に苦しいシーズン。巻が居るが乗り切るだけで精一杯だろう。
清水も、外国人がフィットせず苦しいシーズン。層は変わらないので巧くやり繰りしたい。
東Vは、もっと上に行って良い感はあるが、層の薄さが気になる。
新潟は、とても苦しいシーズンになるだろう。サポーターのハートだけでは難しいものがある。
札幌は、下手に出ている。横浜Cと同じで無駄に選手を入れ替えすぎており、自滅率が高い。

オーバー。

# by awi-syuwdow | 2008-03-05 01:47 | サッカーコラム  

東アジア選手権ですべきだったこと(1)

さて、巷はゼロックス杯とJ開幕に向けた話題で持ちきりだが、(地上波はやはり野球だろうが…)、一人静かに、東アジア杯ですべきだったこと今後の展望を書いていこうと思う。


その為に、まずオシムが倒れる以前の代表がどのような完成度を見せていたかを理解する必要があるだろう。

まず完成度だが、W杯グループリーグ突破を目指す為の90%以上は完成していたと私は感じている。
幹となるストロングポイントがそこにハッキリと存在していたからだ。


①「試合開始時の相手のフォーメーションに対応できる柔軟性」

選手を入れ替えずに、相手の攻撃陣を見て3バックにも4バックにも、2バックにもなれる。こちらの質を下げることなくだ。また相手の守備陣を見て、1トップにも、2トップにも、3トップにもなれる。こちらも質が下がらない。

常に相手より有利なフォーメーションを得ることが出来る柔軟性は、前半戦の戦いに安定感を与えた。相手がこれに対応する為には「走り合いに付き合う」か「5バック2ボランチのゾーンで耐え忍ぶ」他はない。後でもう1つの特性と共に書くが、日本に「走り合いで勝てる国」はそう多くは無い。特に欧州の国で日本より有利に走れる国は皆無に近いだろう。


②「10人+1人のサッカーと数的有利の確立」

オシムは「DHを1枚に出来るならそれに越したことは無い」と語っている。
確かに、英と福西など相成れない2DHは混乱を招くだけ、それならば一人で判断できる1DHが良いだろう。しかし、オシムは1ボランチはしていない。常に啓太と誰かを組ませる「2枚のDH」を選んでいる。

啓太の役割は分かりやすい。
豊富な運動量で、スペースを埋める、相手のコースを消す、更には闘莉王のような前線にあがる選手の代わりにSWに入る。本人が攻めあがることはまず無い。Jや世界でも一般的なダブルボランチやセンターハーフ的な役割ではなく、むしろアンカーとしての1DHに近い役割だ。

そう、「実」はオシムサッカーは1DHなのだ。
形上、常に2DHだが其々がフォーメーションでの役割を考えると1DHの10人で行うサッカーがベースにある。そして+1人。「数的有利を作り出すフリーマン(ポリバレント)」の選手を加えることで、「数的優位を確立させる」というオシムサッカーの真髄の1つが見えてくる。

その第一人者が「阿部勇樹」である。
阿部は何処でもできる選手と言われているし、それは多くの人がメディアや試合を通じて知っている。だが、何故、何処でも出来るかを導き出しているメディアは少ないと思われる。私は「阿部の存在はもう中田英を超えてるよ」と知人に話すことがある。苦笑いをされるが阿部の存在は英を超えている。

阿部の最高の武器はスタミナでもキックの精度でもない。
「空中戦の強さ」である。守備時においても攻撃時においても、ボールの競り合いにおいて抜群の強さを持っている。中澤のように身体が強いわけでもない、クラウチのように背が高いわけでもない。だが、抜群の反射神経とポジショニングで相手より先にボールに絡んでしまうヘディングの巧さを持っている。

それゆえに、阿部は中盤でのパス回しやカバーリングで活躍するのは勿論のこと、DFに混ざっても穴にならず、FWに混ざっても得点を奪いにいけるのである。阿部健在時にオシムサッカーは更なる高みを見せ付けた。


③「選手の距離と短所を長所へ」

さて、オシムが日本をイメージした際に人生の中で強烈に浮かび上がってくるもはなんだろう?最適なモデルがある。それこそがオシムの日本化のベースにあると私は思っている。

それは「零式艦上戦闘機」…通称「零戦(ゼロセン)」である。

小さいが小さい故に、小回りが利き、疲労知らずの高性能。
ようするに、運動能力が同じなら小さくて軽いほうが急旋回できる。スタミナが同じなら、小さくて軽いほうが、自身の身体の重さと言うデメリットが小さくて済むと言う事だ。物理の問題である。そしてそれの伸び幅は、白人や黒人、大陸のアジア人より、日本人がずっと有利だ。

長年、日本代表が苦労してきた他国との埋めきれない体格差。
それを消すことに初めて成功したのは、トルシエ元代表監督である。
彼が具現化した「前線からプレスをかけるコンパクトサッカー」と「フラットスリー」によって体をぶつけずにボールを奪うという「術」を日本代表は得た。デメリットを消すスベである。

ただ、トルシエのサッカーは4-2-3-1というフォーメーションに対し圧倒的に分が悪い弱点も見せてしまう。
極限までラインコントロールを試した日本代表は、それゆえに「ブレイク」という術も会得するが完全に体格差を埋めるところまでは至っていなかった。

オシムは、魔法を施し、デメリットをメリットに変えることに成功する。
数字の魔法である。対格差を埋めるために日本は、トライアングル、アイコンタクト、心眼、ゾーンプレスなど様々な術を得ていった。そして、より狭い間隔で、より早く、よりテクニカルにボールを回そうと切磋琢磨した。それが世界に通じる日本の型になると…。

オシムはここを根底からひっくり返す。
選手に狭い間隔を求めず、一定以上の距離を保って横に縦に広くピッチを使うことを求めた。
「プレッシャーを受けない場所で非凡な能力を発揮する日本人」達は、相手の圧力を避けてボールを受け、確かな技術で遠い味方にパスを通し続ける、確かな余裕を持って相手の薄いところを探し続け、チャンスを窺うという荒行に成功する。

更には、その間にラインを押し上げ、相手のカウンターを未然に防ぐと言う手立てまで打っている。

ボールを追いかける大きな相手選手。
追いつく前にボールは遠くの場所へ移動する、更に追いかける相手、徐々に彼らの体力は自らの身体の重さによって消耗していき、疲労感が戦意を奪ってゆく。何とか奪ってみたところで、ゴールは遠く、素早い零戦達の「数的優位」の網に掛かり、また追いかけなければいけなくなる。

小さいことは日本人の短所だった。
あえて再度言おう。オシムは短所を長所に変えた。


④「相手の強さによる使い分け」

オシムは4-2-3-1の3の両サイドを2タイプ+一人で使い分けた。
前に自分のコラムの中でドリブラーについて書いている部分があるが、オシムは通用する相手と通用しない相手で両SHのタイプを使い分けている。
分けてみよう。
A:大久保、水野、藤本、達也、寿人、三都主。
B:俊輔、遠藤、憲剛。
C:山岸。
除外:山瀬、羽生。(共にトップ下系な為)

スタメンや選手交代の際にこの采配が大きく効果を見せている。
総合力や対面で大きく上回っている場合、オシムはAのカテゴリーの選手を多用し積極的に勝負を仕掛けさせている。反面、総合力で下回っていると感じた場合、Bの選手を使い、ボールキープを優先させている。唯一Cの山岸だけは別だが…。

ベストイレブンに拘らず、相手を見て慎重に慎重を重ねる老獪さもオシムの魅力だ。

山岸について触れておこう。
彼は特殊である。運動量があり、守備力があり、身体が強く囮にもなれ、セットプレイ時の高さの1枠も担える。(基本:中澤vs1stDF、巻vs2ndDF、阿部vs3rdDF。それに足して山岸vs4thDFって感じ。キッカーは最も有利なところに放り込めば良い。)AやBのメンバーに比べ、決定力や突破力、展開力で劣るが、対応できる選手が足りなかった際などではめ込むことができる魅力的なピースである。


⑤「その他」

タクティクスについて書くのは①~④が大きいが、それ以外でも「世代交代」に成功し、「魅力的な練習」で集中力や理解度の強化を図っている。


以上、オシムの日本化は明確な形を見せていたと言える。

核となる選手も決まってきて、後は誰が出れなくなっても機能するように、「層の底上げ(五輪以下の合流やJで活躍する選手の代表への参加、理解度の浸透)」をするだけのはずであった。


長文、読んでくれてありがとう!
東アジア選手権ですべきだったこと(2)へ続く。

# by awi-syuwdow | 2008-03-02 15:17 | 日本代表  

東アジア選手権vs韓国【得たもの、失ったもの】

さて、日韓戦である。
今更、このチームに対して何か付け加えることはないだろう。アジア最大のライバル国、韓国。
日韓W杯を契機に、両国の感情の「溝」は少しだけ埋まっており、譲れない戦いと言うよりは、1つの「イベント」としての側面が強くなっている。
しかし、それでも、日韓戦は日韓戦である。勝ち負けは論外で両国の「質の高いプライド」を垣間見ることが出来る、それは間違いない。…はずだった。


【採点】韓国7/10。
の前に、読んでくれている皆に少しだけ伝えておきたい。自分は「守備を疎かにする選手に高得点はつけない!」ご理解、宜しくお願いします。

川口能活:6.0:押しこまれた展開の中、多くのシュートを止め続ける。1失点も安定。

中澤佑二:6.5:抜かれる場面は見られず、身体を張った守備で冷静に粘り強く対応。
今野泰幸:5.0:過去から見せている空中戦の弱さを露呈。シュートも簡単に打たせ過ぎた。
内田篤人:5.5:失点の原因に。クロスは跳ね返され続けるも、仕掛けが実り1A。
加地亮:5.5:効果的な上がりとキープ力で逆サイドを活かすも全体的に防戦一方。

鈴木啓太:5.0:ミドルシュートを打たれ続ける。感覚を戻すには時間が掛かるか。
中村憲剛:5.0:2本の惜しいシュート。全体的に前に行き過ぎ、守備を疎かにした。
→安田理大:5.0:個人技で突破を試みるがサイドを活かせず、味方も活かせず。
橋本英郎:4.5:使われ方が悪く能力を活かせず。ピッチ中央で孤立し続け、交代。
→矢野貴章:5.0:パワープレイで投入もボールが集まらず、流れを変えきれず。
遠藤保仁:6.0:非凡なセンスで同点に導く。加地や憲剛との連携に安心感。
山瀬功治:5.5:非凡な得点能力。反面、中央から逃げ繋ぎや守備を疎かにし苦戦を助長。
→播戸竜二:--:採点なし。

田代有三:5.5:競り合いは負けていなかったが、守備に絡めずガス欠。

岡田監督:4.0:有り得ない布陣で戦いを始め、ピッチの至る所に苦戦の原因を作る。欠点持ちの相手だっただけに指揮官の能力の無さが改めて浮き彫りにされた。


【戦評】

楽しみにしていた日韓戦だが、期待通り熱いハートをぶつける試合となった。
特に韓国選手陣のルーズボールを追いかける執着心と中澤、川口、遠藤といったベテランの日本人選手陣の守備は迫力があり、火花は熱かった。

しかし、しかし、やはり問題点はあった。試合の質自体は恐ろしく低かったのである。

原因として挙げられるのが両国の監督の戦術だ。
晴れて両国共に自国の監督を大将の椅子に座らせたのだが、韓国は、攻める場所を間違い続け、日本は下手な布陣を敷き、各部隊を全く有効的に機能させられずに90分を終えた。

まず韓国側だが、呉章銀と右サイドが全く機能しない。
テセのように日本戦で結果を残したかったのだろう、気持ちが空回りし、中央突破&得点しか頭に無い様だった。金南一が引き付けて散らした質の良いボールをすべて中央に持ち込みサイドからの突破やサイドチェンジといった戦術を消し続けた。中央突破とサイドの突破の比率は9:1ぐらいであった。それでも呉章銀を変えなかったとこを考えると、監督の明確な意思での「中央突破」なのだろう。

自分は韓国の良さは、大量にいる質の高いFWとサイドアタッカーだと思っている。
今回のFW陣だって5、6番手ぐらいだし、得点に繋がるクロスを挙げた選手も左WBの5番手ぐらいである。それでも、質は高いのだ。彼ら(不在の選手も含む)を活かそうと思うなら、サイドを崩す戦術で統一するのが一番だろう、しかし、それをしなかった監督采配は質落ちと思われてもしようが無い。


しかし、そのお隣以上に酷かったのが日本である。

「采配の妙は次回の更新で述べる」が、日本の布陣は不可解であり、戦略も不透明だった。テストと割り切ったとしても良質とはいえない。

今回の失点は(というか最近の失点すべてが)内田のポジショニングミス(しかもその前に突破された際もボールウォッチャーになり選手をマークしていない。)によるものだが、指揮官の頭の中は加地や他の選手達より内田なのだろう。

フィジカルに優れる相手と対した場合、啓太と憲剛を並べても、守備面で大きなデメリットがあることはオシム時代に分かっていた。内田の質(純粋なポジショニング、ボールを失わない能力、ボールを運ぶ能力)が彼らの負担に拍車をかける。場合を考えて、より効果的な選手がいてテストするべきだったにも拘らず、指揮官は憲剛のDHスタメンを選んだ。
4-2-3-1に戻った際、憲剛が最も輝けるのが両SHのポジションか、途中交代での起用だと答えが出ているのにである。

橋本のSH起用は完全な場違いである。テストでもなんでもない。
左SHの候補の山岸(と矢野)は元気だった。場所を選ばず守備にも奔走でき、何処からでもゴールに飛び込める、セットプレイでは3番手で高さを見せれる彼を使わず橋本をSHとして起用した理由は、オシムの色を消すこと、ただそれだけであろう。
橋本の良さは全く見られなかった。山瀬が中央で戦うことを避け、遠藤が加地とのコンビネーションを見せていくにつれ、橋本はただ邪魔にならないようにとピッチの中央手前で慣れない楔をするだけの傍観者になっていった。

先日の試合までに良さを見せていた田代だが、この日は先日以上に苦しんだ。
攻撃時は創造性豊かな色を見せたが、守備では相手を追えず、後方から簡単にビルドアップされる要因になってしまった。やはり疲れがあるのだろう。矢野をスタメンで起用し、後半の勝負に田代、後半の守備に播戸と考える方が圧倒的に面白いのだがそれをしないのはやはり矢野を左SH、もしくは不要と考えているからなのだろう。


総括だが、岡田監督は、オシム時代の代表を全く見ていないのではないか?
見ていたのなら1DHを試したり、既に価値のあるテスト済みのテストを繰り返したりしないはずである。ましてや価値を見出せた選手を違う場所にコンバートさせるなんてね。
サッカーへの情熱が薄れ、他の道を模索していた時に、たまたま先輩に日本代表を押し付けられた。で、自分の色を見せる為に、前任者のものをすべて排除しようと考えたと言うのが妥当なところだろう。

オシムが韓国戦で見せた4-2-3-1と、岡田監督が韓国戦で見せた4-2-3-1とでは大きな差がある。前者はガス欠にも拘らず、各選手が機能し合い、輪郭を見せ、終始韓国を圧倒していたのだから。

この2ヶ月、6試合で前任監督の良さをしっかり消し、機能しない4-1-3-2と4-2-3-1を得た指揮官。W杯予選は勝ち抜けるのだろうか?山瀬と言う非凡な得点能力を持った選手を得たとしても、デメリットの方がはるかに大きい、非常に不安である。

オーバー。

# by awi-syuwdow | 2008-02-26 11:52 | 日本代表  

東アジア選手権vs中国【余計なものを覚え、振り出しに戻る】

東アジア選手権2試合目は、ホスト国である中国戦。
後半の戦評で長々と書き綴ろうと思うので、ささっと採点。

【採点】中国4/10

楢崎正剛:7.0:持ち前のポジショニングの良さで窮地を救い続ける。今日のMVP。

中澤佑二:5.5:競り負けることもあったが、食らいつきフリーにはさせず。減点0.5。
今野泰幸:5.5:前から来る相手には強さを見せるも、空中戦で競らず不安を残す。
内田篤人:4.0:致命的な守備の軽さ。味方の邪魔までしており、厳しい採点。
駒野友一:5.5:得点に繋がるクロスを上げるも、攻守で後手に回った印象。
→加地亮:5.5:最低限の動きは見せたが、詰めれず、狙えずの消極的なプレー。

中村憲剛:6.0:前半は中途半端も徐々に持ち味を発揮。スタメンを奪取したい。
鈴木啓太:4.5:役割は全うも、後ろから蹴り続けるなどラフプレーを続ける、減点1。
遠藤保仁:6.5:引き出しの多さを見せ、中盤で競り勝つ。流れを作る。
山瀬功治:5.5:殊勲の1得点も、判断ミスが多く、精細を欠き続ける。
→橋本英郎:--:時間稼ぎの為、採点なし。
安田理大:4.5:気圧され居場所がなくフラフラ。自陣でドリブルなど軽率なプレー。
→羽生直剛:6.5:疲れた選手達の代わりによく走り、よく繋ぐ。

田代有三:5.5:得点は幻に。試合中盤では消え続けたが持ち味は十分に見せた。

岡田監督:4.0:1-0で終われたのはベテラン選手の力であって、彼の戦略や采配による部分は無いに等しい。黙々と重圧を跳ね返した遠藤、中澤、楢崎とは対照的に、長々と取り乱し続ける指揮官の姿に素質は感じられない。自分がしてしまったサッカーを反省せず、中国側の話題に責任転嫁したのも情けない。

【戦評】
日中の政治的背景、最近も起きた餃子問題や中東の笛、U-21の暴力問題、そして「煽りたい」メディアと様々な事が相まって中国代表のダーティさが強調されたが、(弁明のしようがないのだが)実際は、日本の早いパスワークについていけないというのが本音だろう。

4-1-2-3の布陣を敷く中国代表。
意外と走る印象を受けたが、技術の伴わない劣化版アメリカという感じ。
3番と8番に11番が絡む左サイドはそこそこ強力、6番のFKはJのフリーキッカーと比べても中の上のようには思えるが、トータルを見ればアジアの中堅程度のチーム力であることは間違いない。

さて、日本だがそんな中国に前半から押されてしまった、要因は大きく2つだろう。
①監督の手腕。
②4-2-3-1ですぐ機能した選手、時間が掛かった選手、機能しない選手がいたこと。

①監督の手腕。
ぶっちゃけこれがすべてなんだが…。指宿合宿から格下5連戦の間、全くツジツマの合わない采配の繰り返し。W杯予選が18名しかベンチ入りできないとしても、オシム時代に阿部や今野がテストされて及第点を出していたのに、加地の左に拘るのが理解できない。
内田を使い続けなければならない、なにか(政治的背景?)でもあるんだろうかね?

選手交代も滅茶苦茶である。
駒野は怪我らしいが、じゃぁ安田をSBにして山岸投入で良いでしょってとこを、左SB加地、左OH羽生と2枚使う…。前半から弱点にされていた内田は変えない。まぁ、前半から2枚カードを使うのは問題があるが、使わないと修正できなくしたのは「彼」の責任である。
また、田代がばてているのに「矢野」を投入しないのは、彼の「複雑な思考」では矢野は左SH、FWとしては見ていないということなんだろうね。

①4-2-3-1で機能した選手、時間が掛かった選手、機能しない選手がいた。
まず、オシム時代に練習してきた4-2-3-1に布陣が戻ったことで、4-2-3-1に慣れ親しんだ遠藤や啓太、中澤、駒野、交代出場の羽生はすぐに持ち味を発揮し始める。憲剛と今野は前半ポジショニングに戸惑っていたが、徐々に感覚が戻り、後半にはその力を遺憾なく発揮した。
しかし、「いきなり戻した」ことで、煽りを食らったのが、セカンドストライカー型の「山瀬」や新しく抜擢された「田代」「安田」「内田」という面々。

中盤に遠藤と憲剛、啓太がいたにも拘らず、最後のところで崩せなかったのは山瀬の感覚にある。得点こそは叩き込んだが、遠藤や憲剛のパスの真意を汲み取れず、前やサイドでフリーになった選手を使えず、苦しい局面を作り出していた。「縦への推進力」はあるが「崩す演出家としての力」は備わっていないのだろう。

新抜擢された3選手だが、合格点を得たのは「田代」一人だろう。
中一日の連戦というプレッシャーで疲れ果て、前半途中から消えるシーンは目に付いたが、自身の素質を十分に見せ付けた。長谷川の高さと柳沢の動きを得た鹿島らしい選手、巻や前田と比べるとまだまだ劣る部分はあるがスケールの大きさを感じさせた。

内田は、すでに「ウイークポイント」として各国にばれており、相手の左サイドが強みであることも重なって、面白いぐらいに狙われた。
距離感がまるでなっておらず、相手と6mは離れて(しかもそれを維持して)簡単にクロスを上げられたり、不用意に競りすぎて倒れたりと精彩を欠いた。正直、彼をA代表で使うのは時期尚早だろう。特に中国の武器を考えたら経験がある選手を先発させるべきだったと書かざるを得ない。

安田は、完全に舞い上がっていた。
不慣れなポジションでアウェーの大舞台だから仕方がないが、駒野のコースを潰し、攻撃時はブレーキに。時折見せる自陣でのドリブルも危ない。居場所を見つけられず逆サイドに流れるも内田とのコンビは更に事態を悪化させていた。

だが、内田もだが「普段のJで」もっと経験を積むことで落ち着いて来るんだと思う。「正直、A代表はまだ早い。」GKとの接触は、大怪我にならなくてホッとしている。


因みに、影のMVPは北朝鮮の主審である。
勿論限りなくグレーな判定を続けていたが、GKへの警告、中澤への警告、鈴木とリーの両成敗と、巧みな判定で大惨事を招くことは回避した。すなわち、一昨日に低調なサッカーを見せた日本に憤り、またそれを倒すことが出来ない中国代表に憤り、不満が爆発しかけていた大観衆が暴徒化することだけは防ぎきった。グレーであったが、彼なりに大役を果したと言える。

勿論、中国のサッカーを暴徒化させる「文化」には憤りを覚えているし、日本のサポーターを暴徒化させる可能性のある日本のマスメディアの「煽り」にも憤りを覚えた試合だった。

とりあえず日韓戦、アジア最高峰の良い試合になることを祈る。(田代は3試合連続でスタメンだろうか?)

オーバー。

# by awi-syuwdow | 2008-02-21 21:04 | 日本代表