vsボスニア・ヘルツェゴビナ戦【大柄も小粒感】

こんばんは、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(以下ボスニア)が終わりました。

2-2で引き分けたジーコ時代の代表と比べてみると…、GKのハサジッチと、バルバレスのシュピルフューラーを受け継いだスパヒッチ、交代出場のビディッチ、ブラダビッチ、フルゴビッチぐらいしかいない。
まぁアジアまで連れてこれる選手には限りがあったので、サリハミジッチ、バイラモビッチ、パパツなどは来ていない。更に新人監督が率いる為、チリ以上に小粒感は否めない。
上背はあるが、スピードや技術は東欧の中で最も低いレベルにある為、大量得点を得て、五輪予選の景気付けにしたいところだ。

強さでいうと3~4/10というところ。

【採点】

楢崎正剛:6.5:ピンチを幾度と無く防ぐ。空中戦とポジションの良さは健在。

中澤佑二:6.0:殊勲の先制点。競り合いはやや押し負ける。ファールは仕方なし。
阿部勇樹:5.5:相手の力量を見て攻撃参加も戻れずカウンターされる。
内田篤人:4.0:前線に顔を出すが、精度を欠く。守備を怠りカウンターを招き続ける。
駒野友一:5.0:高い位置を取り、サイドの活性を図るも前に高原がおり苦戦。

鈴木啓太:6.0:釣られる場面もあったが、多くの時間で蓋をし、中央突破をさせず。
中村憲剛:6.5:好調。沢山顔を出し、見事なパスワークでゲームメイクした。
→今野泰幸:7.0:終盤の2得点をお膳立て。反射神経と身体の強さが光った。
遠藤保仁:5.5:展開力は見せるも、ゲームから消えていた感は否めない。
大久保嘉人:6.0:やや疲労が隠せなかったが役割を全う。1Aもフリーは決めたい。
→羽生直剛:--:見せ場無く採点無し。

巻誠一郎:6.0:中央で粘り、張り続けるが、無念の負傷交代。
→山瀬功治:7.0:持ち味を存分に見せ付ける2得点。
高原直泰:5.0:サイドに開き打開しようとするも徐々に失速。後半はクサビになれず。
→播戸竜二:--:採点なし。1アシストも多くの時間をオフサイドエリアで過ごす。

岡田監督:6.5:相手の力量不足もある為、(好成績には出来ないが、若干)前回の問題点の修正に挑む。監督の意思をこなせる交代出場の選手の活躍は今後の采配に生きてくるだろう。


【戦評】
金田氏はやっぱり欧州監督系が嫌いなんだなぁと実感。
場数を踏んだ実況は、分かっていても事実と違うことを言わなければならなくて大変だったろうけど、なんとか盛り上げようと頑張っていたので好感。

OHにセカンドアタッカーを配置し、横パスとバックパスを増やした日本代表。
全体的に技術とスピードで上回る日本がボールをキープ、駒野と内田も高い位置に参加出来、楽勝ムードが漂う。だがやはり相手の3バックを崩しきれない。サイドチェンジを多用するも、受け手が常にSBで有り、逆サイドに寄った中盤が連携することが出来ない。そしてカウンターを受けるという内容。

まぁ、ボスニアは両WBの質が非常に低く、カウンターは拙い感があった。それでもシュートまで持っていかれたことは反省材料だろうが、ここは内田が慣れてくるに従って改善されてくるだろう。(後半は上がるのを抑え気味で良く守ってたと思う。)

2つの奇跡的なセットプレイと今野と大久保、山瀬の個性から3-0というスコアが生まれたが、ボスニアのDFのレベルが低く、参考にならないのは指摘しておきたい。3バックと2DHはほぼボールウォッチャーだった。
ただ2点目のパターンは礎だと思うので、これにFWが絡んでくるよう質を上げたいところだろう。まぁ絡まなかったから播戸のオフサイドは取られなかったんだけど。

後、合宿から模索している「FWのクサビ」は精彩を欠いた感がある。何かしら策が必要だろう。またFWが「消耗品」にっている感も改善しなければいけないと思う。交代枠3だとしたら、FWだけで2枠使ってしまう可能性が高い。普段の対処に1枠しか使えないのは痛い。

タイは合宿に力を入れているので、恐らくボスニアより組織が強い。

「勝って兜の緒を締めよ」北条氏康のこの言葉を贈りたい。

オーバー。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2008-01-30 23:49 | 日本代表  

ボスニア戦の前に【岡田サッカー深読み】

まぁ、どうしても名残惜しいのですが、岡田ジャパンの未来予想図を深読みしてみます。


①オシムサッカーのオプションにはなるのか?相反しないでやれる部分はあるか?

オシムサッカーと言いますか、戦術の基礎にまず、「相手を知る」「味方を知る」「相手の長所、短所に併せて力を配置する」ってのがあります。(※孫武の兵法ですね^^;)

オシムさんもそれです。
相手の戦い方に併せて、やりやすいフォーメーションに変化させます。
相手が1トップなら2バック、2トップなら3バック、3トップなら4バック、相手が3バックなら1トップ、4バックなら2トップ。そして局面局面で複数vs複数になりやすいように選手を配置。配置する際、お互いの力量も加減して配置する。
相手の守備力が格下なら、両SHに突破力のある選手(大久保、松井、水野など)を配置し、同等以上なら、比較的プレスの網に掛かりにくいSHに技術のある選手(遠藤、俊輔)を配置し、阿部などを使って、数的有利を作り上げる。

この(オシムさんの日本代表)の場合、特に価値が高いのが「どの場所でも活躍できる」阿部と、「時間を稼げる」遠藤。攻守両面でじわじわと「数的優位」が効いていきます。

さて、現在の日本代表のダイヤモンドサッカーですが、「相手を見て」3バックやサイド2枚のフォーメーションに移行するのが物凄く難しい。具体的にチリ戦のメンバーを動かしてみたら解ると思います。

また、選手を密集させて早く細かい縦パス、もしくは中盤を飛び越えての縦のロングパスを、下がってくるFW(クサビ&囮)に当てるので、「数的優位」や「中盤の飛び出し」を作る「時間」が作れない。作れて「トップ下の飛び出し」ぐらいでしょう。必要なトップ下は緩急を付けれる選手(遠藤)や囮となれる選手(羽生)ではなく、足が速く決定力のあるセカンドストライカーということになります。
そうしなければ、チリ戦のように、クサビのFWからもう片方のFWに渡っても「個人技による突破」しか選択肢がなくなってしまいますから。

遠藤はすでに役割の違いに戸惑ってますし、阿部は「別の局面」に参加できません。羽生や山岸も囮になったり追い抜く為の時間が無い。

オプションとして両方を活用したり、相反せずに活かすのは難しいと考えざるを得ません。


②具体的なOHは?将来的にどんな布陣になるか?

前コラムの返答にも書きましたが、OHだけではなくて、オシムのサッカーと岡田監督の「今回している」サッカーで必要になってくる中盤の構成もかなり違ってくると感じてます。

今日までの間に大久保のトップ下が試されましたが、やはりそうすることになったかと言う気分です。それは前コラムで書いた「攻撃面で2つの条件のどちらか」の前者だからです。

縦を意識して繋ぎをすると(ようするに横パスやバックパスをしないと)、SHがFWを追い越す時間は無いでしょうから、パサーのトップ下からセカンドアタッカーのトップ下へ、あるべき方向へシフトチェンジし始めたと感じています。
(※ここは岡田監督の流石のセンスだと感じてます。)

今後ですが、OHのタイプの変化と共に中盤もあるべき方向へ動いていくんじゃないでしょうか。恐らく最終予選の他国とのバランスを考えたら…、

             高原(前田)
        山岸(↑巻) 
               ←大久保(山瀬)
     ■ 啓太(今野)     阿部 ■
         ■   憲剛   ■
    駒野(三都主)           加地(内田)
         水本(岩政) 中澤(闘莉王)
              GK

CWCで優勝したあのクラブのクリスマスツリーが理想的なベースになりそうな気がします。

ダイヤモンドのSH(というかCH)は、どうしても■の部分での数的不利をカバーしないといけない部分がありますので前に進める選手よりも、長短のパスを繰り出せる選手よりも、ある程度の対人の強さと広い範囲でのカバーを兼ね備えた選手。阿部や啓太といったタイプになっていくのではないでしょうか。その分、DHは長短を使いこなせるパサーで釣り合いを取る。
攻撃の中心は相手に攻めさせた後のカウンター…前線の3枚でなんとか3vs3の状況を作って得点へでしょうか。

このシフトチェンジで、3バックにされただけで攻め手が極端に無くなるサッカーより「ある程度まし」にはなるかと思いますが、やっぱ力量が上の相手や、引いてきた相手には苦戦するんじゃないかと思います。負けないけど勝てないと言う^^;

篭城から始まるサッカーと言いますかね…難攻不落の可能性は秘めてるけど、領地は得れないと。個人的にはオシムやトルシエのように野戦で戦える日本代表を期待しているので(出来そうだったので)、篭るのを選んでしまったのはやっぱ納得いきません。

後、要らなくなる選手…なんとなく解りますよね、足が早くないOH系とサイドでの「攻撃」を主武器にする選手です。松井、遠藤、俊輔、小野、水野とかね。よくよく考えたら山岸はちと特殊なんで生き残りそう…。


深読みしてみました、コメントお待ちしてます。

オーバー。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2008-01-30 10:51 | 日本代表  

vsチリ戦【評価点2がいます。】

こんばんは、2008年の代表戦初戦が終了しました。

対戦相手は、昨年からアルゼンチンの知将、ビエルサが率いるU-24!チリ。
年齢こそは若いが、世代交代を進めながら、規律のあるしっかりとした試合を展開してくると予想できる。対する日本代表だが正直、期待よりも不安が先立つ。先に書いた指宿(いぶすき)合宿のコラムを読んでもらえば解ると思うが、本当に期待が出来ないのだ。


まぁ、とりあえず【採点】からしよう。
相手の強さ:5/10。日本のスタメンのコンディションは一部を除いてかなり良い。


川口能活:5.5:クロス、飛び出しに安定感を欠くも最後の砦は守りきる。

内田篤人:4.5:前線にも顔を出すが攻守に質の低さを露呈、苦しい初陣を糧に。
→加地亮:6.0:攻撃面での関与は少なかったが、右サイドからの攻撃を防ぎきる。
中澤佑二:5.5:良く絡んだが重要な場面で競負け、カウンjターでは取り残される。
阿部勇樹:5.5:持ち味の「数的優位」と「高さ」を守備でしか使えない布陣で苦しむ。
駒野友一:5.5:中盤の守備に絡めず、置き去りに。良いクロスとシュートを放つ。

鈴木啓太:6.0:広い守備範囲と早めの潰しで中央を突破させず。普通の出来。
中村憲剛:6.0:プレスに参加し、前線にパスを供給、無難な出来。
→山瀬功治:--:時間が短く採点なし。
遠藤保仁:5.0:パスは光るも前監督との役割の違いに戸惑い、攻撃のブレーキに。
山岸智:5.0:左右に顔を出すが自身のスペースを見つけられず埋没。
→羽生直剛:5.5:大久保と共にチャンスを作るが、徐々に山岸と同じ運命に。

巻誠一郎:6.0:前線で身体を張り、守りに走り、チャンスも作るが得点には至らず。
→矢野貴章:--:時間が短く採点なし。
高原直泰:5.5:個性は発揮するも得点には至らず。トラップの精度を欠く。
→大久保嘉人:6.0:システム上で最も可能性を見せる。得点は決めたかった。


岡田監督:2.0:2.0はいらないということ。点が取れないサッカーーに終始し、試合を無駄に浪費した。すべての元凶は「この人の方針」にある。1試合見ただけで十分である、役者不足だろう、解任すべき。


【戦評】
「憤怒」という気持ちだ。この監督がいる以上、オシムがやってきたことがすべてリセットされてしまうことが解ってしまったからだ。

4-1-3-2(4-1-2-1-2)、通称、ダイヤモンドサッカー。
サイドアタック全盛期のこの時代に、1ボランチ、中央突破によるパス回しとなにより「圧倒的な個人技を持つFWが2名」いなければ機能しないこのフォーメーションを選んで果たして何が出来ると思っていたのだろうか?

まずはダイヤモンドサッカーの問題点を書いておこう。

4-1-3-2を機能させる為には攻撃面で2つの条件のどちらかが必要である。
それは「強力な2CF」を備えたパサーのOH(+パサーのSH*2)か、得点力に秀でたOH*1(+パサーのSH*2)である。

また、DH1枚、SH2枚な為、彼らは常に背後に気を配らなければならず、必然的に攻めの枚数に参加しづらい。パサーとして前線にボールを供給するか、上がってきたSBに預けることになる。(広範囲を守備できる守備力をもった両SBとOHに英のような存在がいれば、SHは攻めあがることも可能だろうが…。)

また、余程優れた個が揃わない限り、コンパクトサッカーが主流の現在において、2CF、中央OHというのは前線中央に過密状態をもたらすので「追い越す動き」や「逆サイドへ斜めに走る動き」は作りづらい。(※元々ダイレを意識しすぎるとSHが上がっていく時間は無いけど…。)

攻撃パターンとして、CFの片方が下がり、クサビとなることで、
1、CFが元々居た所にスペースを生み出しそこにOHが走り込む。
2、もう片方のCFに受け渡し、もう片方のCFが1,2枚抜いてゴールに迫る。
3、SBが上がり、ボールを外で受け取り、クロス。(対応できるのはもう片方のCF1枚)
4、クサビとなったCFが個人技でそのまま持ち込む。
5、クサビとなったCFがファールを受けて、FKのチャンスを得る。

ただし、SBが上がると、上がったSBのスペースを埋めれるのは「同面のCBだけ」になるので、カウンター前に「同面のCB(同面のSBへ)」「逆側のCB(同面のCBもしくはそのまま)」「1DH(CBもしくはそのまま)」「逆側のSB(逆面のCBもしくはそのまま)」「逆側のSH(逆面のSBもしくはDH)」と其々がポジションをカバーしなければならないのでタイミングが非常に難しい。

よって「3」は多くは使えないし、使ってもCF1枚だと限界がある。CKも得づらい。
また「1」も今回は遠藤なので、効力を発揮しづらい。
攻め手は「2」「4」「5」ということになるが、相手は3バックの1SW。相手の質が下だとしても非常に分の悪い戦いになる。

そして前代表にて、その才能を開花させている「阿部勇樹」、彼は今回1DH、2CBのCBに割り当てられた。3バックの一角や2DHの片割れなら彼の参加により数的優位を確立できるが、今回だと持ち場を離れることは出来ない。彼の才能は活きない。
勿論、羽生や山岸といった才能も攻撃面での才能を発揮しづらい。オシム時代に発揮した彼らの才能は、この窮屈なスタイルでは10か20%ぐらいしかでないのじゃなかろうか?

何故今までのサッカーを煮詰めていかず、180度違う戦い方を選ぶのか?
ライバルはチリ戦を研究してくるだろう。3バックを敷けば日本の攻撃は封じ込められると確信するはずだ。また、簡単に両サイドからCKを得れると理解するはずだ。
力量が下の相手は3バックを敷いてくるはずだ。また互角や上の相手は徹底的にサイドを突いてくるだろう。指揮官の戦術眼は取り返しがつかない方向を向いていると思われる。

選手交代についても、消耗した部分を入れ替えただけ、なんの策も無かった。

1戦見ただけで十分である、指揮官は解任されるべきであろう。

追伸:ビエルサが選手交代をしなかったことについて。ようするに交代しなくても良いサッカーを展開できていたと言うことである。日本は脅威ではないと言うことを敵の指揮官の采配で確認できる。この試合を見て「もうやる価値が無い」とまたマッチメイクがし辛くなる気がする。

オーバー。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2008-01-27 19:02 | 日本代表  

岡田監督で本当に良いのか?【指宿合宿を顧みて】

こんにちは、先日、蹴導が居る鹿児島、指宿合宿が終了しました。

31名居たメンバーは今回の合宿で「まず」25名に絞られることになりましたが、選手の名前は皆さんご存知のメンバーばかりなので今回は割愛させていただきます。

外れた6名も、これから外れるであろう7名も、他の多くの日本人選手達も可能性が0になったわけではないし、たまたま事情で今回はって事もあるんで、不屈の闘志で其々のクラブで再チャレンジして欲しいと思います。

さて、選手たちのことも気になるけど、それよりも気になるのが監督の手腕とこの合宿の成果です。うち(鹿児島)の副知事が「スターとして頑張って欲しい」という見当違いなエールを送ってしまったのはおいといて…、まぁこれもこの後のことも鹿児島人として非常に申し訳ないことなんですけど、果たして決して全国上位ではない「鹿屋体育大」や寄せ集めの「九州学生選抜」で日本代表の練習試合の相手が務まったのだろうかということ。

2つの練習試合を通して、岡田監督が(特に1本目メンバーの)戦術理解度に不満を漏らしているということだったが、果たしてかのチーム相手で何が理解できたのだろうか?

日本代表のレベルを見ればわかるが、1~3本の特に2本目、3本目のメンバーは大学生相手なら「個人技だけで抜いていける力」や「身体を当てられてもボールをキープできるだけの強さ」を持ったレベルの選手揃いである。

これで点を取ったから抑えたからといって「攻守に必要な選手が分かった」と判断するのは難しいだろう。そもそも「攻守に必要な」の「攻守」は「攻・守、それぞれに」なのか「攻守両面で」なのかもよくわからない。
日本サッカーを進化させるにあたってやはり組織の力を高めることが肝要だと思う。であれば、後者として捉えてくれればと思うが、次の?によりそれが取り上げづらくなってしまう。

1回目の4-1-2-3は前線の3名のイマジネーション、とりわけ両WGの個の力を基本とした個の力が大事になるサイドアタック重視(&中盤の運動量、守備陣の個)のフォーメーション、そして2回目は4-1-3-2という流動性を作りづらい、やはり其々のポジションで個の力が大事になってくる中央を意識したフォーメーション。

オシム前監督の流れで上乗せをするなら、4-2-3-1(4-2-1-3)、もしくは3-4-1-2(3-2-3-2)をベースに動きの質をチェックするものだと思われるがそうではなかった。

ようするに、オシムのやってきた数的優位を作り上げる組織を考えたサッカーに適した人材のチェック、指導ではなく、岡田監督の考える、個人技を際立たせる相手による、各ポジションのスペシャリストを確認できる布陣というコトになる。

元々岡田監督は組織力より個人のスペシャリストを重宝する監督である。私個人スペシャリストとポリバレント、数的優位を作るサッカーが相反するものだとは思っていないが、相手と選んだフォーメーションを見る限り「攻・守それぞれで使える」選手を「見極めた」感が強い。

杞憂で終わって欲しいが「オシム監督が残したサッカー」はもうリセットされ始めているんではないかと思ってしまう合宿であった気がしてならない。本当に岡田監督でよいのだろうか?

オーバー。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2008-01-25 12:01 | 日本代表  

健全なクラブ運営とは?【ジェフ千葉の2007年】

開幕から迷走を続けるジェフ千葉、前半戦は全く勝てない日々が続きます。
それもこれもやはりオシムの引き抜きのダメージが抜けていない事が大きな要因でしょう。
息子は父と同じく強弱の差を読む力は備えて居ましたが、差を埋めるに当って数だけを見て個を考えていなかった様に思います。解っていてもプライドが邪魔をしたと書くべきなのかな…。

なぜあそこまで守備をしない、味方を使わない「水野」に拘るのか…、阿部が抜けて以来中盤でのハイボールに対処できなくなったのに何故対処をしないのか…。

巻、山岸、羽生、「使われる」と言うことにおいて間違いなく日本屈指の個性を持っている彼ら。しかし今年はハースはおらず、ストヤノフは指揮官の戦術の不味さを指摘し退団。「使う」選手が工藤ぐらいしか居ません。

工藤はサイドで使うべきではなかったのか?水野はここ一番の勝負で投入すべきではなかったのか?下村が駄目なら結城をDHで使って高さを補充とか考えなかったのか?強い相手には巻の3-6-1、同等以下なら3-5-2と使い分けていましたが、どちらも水野の裏が弱点となります。むしろ4-4-2や4-5-1で裏のカバーを考えるべきではなかったのか?

追い重なる代表選出による運動量の低下、それでも13位でフィニッシュしたのは見事でしたが、もう少しやれた気もするだけに残念です。通信簿は普通です。

MVPは、今年さらなる進化を遂げた水本裕貴選手でしょう。
DHを含む守備陣が目まぐるしく入れ替わる中、良く守り、代表でも価値を高めました。
他にも水野が活躍してますが、(彼はメッシになれる才能を持っていますが、中堅クラブでは諸刃の剣です、前も書いたかな、メッシのこと。)彼でなく味方を使いこなせる選手がいたら、巻、羽生、山岸は2桁前後は点を取っていたし、ストヤノフもやる気を出していたんじゃないでしょうかね。

今後ですが、ここが本題なんですが、オフシーズン千葉からの主力の流出が目立ちます。「崩壊」と喜んでいる他クラブのサポーターや、フロントの怠慢だと「憤怒」しているサポーターもいるでしょうが、さて、この流れはどう考えるべきでしょうか?

地方クラブとして選手を育て、実ったので売る、実らなくとも何とか売って次のクラブ運営をする。これは最も健全な地方クラブの運営ではないでしょうか?
確かに引き抜かれすぎですが、残った選手、戻ってきた選手を見てみて下さい。実った選手達を高額で売却できて、かつ十分J1で残留するだけの選手が残っているんじゃないでしょうかね?
勿論、フロントの怠慢とも思える部分は多々見受けられますが、他のプロビンチャから見ると「千葉は羨ましい」と思われているんではないでしょうか。
戦う為の選手を十分残したまま、数年後の実りへ向けてしっかりと歩を進められるのですから。
まぁその為にも、監督選びは重要ですよ…ここが一番の気掛かりです。

追伸:選手を売らなければならない宿命だとしても、売った選手が活躍し続けて増えていけばそれはそれで鼻が高いことかもしれません。

追伸2:監督、ヨジップ・クゼ氏で決まってましたね。日本での経験はある&オシムルートで最近の事情も知っていると思いますんで、即効性と育成、両面に適した監督を選んだ気がします。
どんなサッカーを見せてくれるか楽しみですね。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2008-01-23 18:05 | 東関東  

船出の準備は出来たのか?【大宮アルディージャの2007年】

ホームスタジアムで戦うことが出来なかった2007年。
なんとしてでもJ1残留を決めたかったのだが、開幕から黒星の嵐。最悪の出だしでリーグ戦を戦うことに。

原因は、やはり昨年までに瓦解した組織力をリーグ前に立て直せなかったことだろう。
個人技の質に心酔していた新指揮官を始め、前線は守備をしない選手ばかり。ワイドに広がり、フリーの選手を見つけ、ドリブルで勝負をかけるも、J1の守備はそんなに甘くない。囲まれてカウンターで失点、サイドで1:2の局面を作られ(前のサイドの選手は守らないw)、フリーのクロス1発で失点というお粗末なサッカーを見せてしまった。
新外国人も全くフィットしない、というかフィットさせる時間無く矢継ぎ早に交代されていった。

光明が見えたのは、個人技だけではなく、実のある選手を起用しだしてから。
「吉原宏太」と「若林学」が使われだした中盤戦。「森田浩史」が使われだした終盤戦。
ドリブルでゴールに向かうだけではなく、囮となって動ける吉原が使われだしたことにより、守備への負担が減り始める。更に、大型FWである若林と森田の存在は、逃げ道を作ることを可能にした。デニス・マルケスが他の外国人選手よりかはフィットしたのも救いだろう。

後半戦なんとか白星を蓄え(ライバルの浦和に1勝1分)、レアンドロの奇跡のゴールなどもあり、最終節前に降格圏内を脱出。残留を決めた。
最低限の結果は出したが、ほんと最低でもあったので頑張りましょうを付けることにする。

MVPは難しい。出場時間や活躍を見る限り居ないと言うのが正直なとこだが、あえて書くなら流れを変えた吉原宏太選手、森田浩史選手、両名ではなかろうか。

今後だが、待ち望んでいたホームスタジアムの改修が一段落着き、奥野選手のU-12コーチへの就任により育成面も進化しつつある。ホームタウンの人口とスポンサーを受け入れるだけの準備が整ったことになる。後は選手と監督、スタッフの質を上げていけば、浦和に肉薄する、超える日も遠くは無いだろう。
補強は、監督にモンテディオ山形から樋口靖洋氏、復帰の金澤、完全移籍が決まった湘南の村山、横浜FCの10番内田と派手さは無いが恐らく指揮官好みの堅実な補強をしている。また、大学生など新人も多めに取っている。
組織力を整え、層を厚くし、若手を育てて今年も残留狙いだろうが、今年を耐え切ったら大宮にはチャンスが待っていると思われる。
このクラブはプロビンチャではない、ビッグクラブになる素質を持っているのだから徐々に力を発揮して行って欲しいところだ。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2008-01-23 16:53 | 北関東・北陸  

謹賀新年【抱負付き】

ブログを見に来てくださっている皆様、明けましておめでとうございます。
諸事情で遅めのスタートと相成りました。

さて、まずは昨年の話になります。
覚悟はしてたんですが、4月に横浜から地元鹿児島に戻って以来、Jリーグをライブで観る機会が激減しており、非常に飢えた一年を過ごしていました。(※年末の天皇杯以前のJの試合となると、3月中旬の神戸戦まで遡る有様です。)
スカパーさんのおかげでTVで見ることは出来るので非常にありがたいですけど、サッカーはライブが一番、今年は「少なくとも2ヶ月に1回はJの試合を観に行く」ようにします。

抱負を語るにあたり、Ⅱ印で書くか迷ったんですが、こちらで。
鹿児島のクラブについてです。
鹿児島に戻ることに決めたのは、勿論、鹿児島の現状に満足していないからです。
自分でも出来ることがあると確信しての帰郷でした。

昨年1年間の九州勢の活躍と言うと、やはりロアッソ熊本のJ2昇格と、ニューウェーブ北九州のJFL昇格でしょう。
その裏で鹿児島の2クラブ(ヴォルカ鹿児島と大隅NIFS)はどうだったかと言うと、全く昇格争いに絡むことなくシーズンを終えました。
まぁ、ここですでに理解できてしまう人も多いでしょうが、例えPRできるものが多いと言えども、他地域(JやKリーグ)からのキャンプが多いと言えども、経済基盤の弱いプロビンチャに2クラブという現状は、他の地域の後塵を拝するのは当たり前の話でもあります。
改めて鹿児島のあり方に深刻さを感じました。

実はそれとは別に、魅力的なクラブを得る上で不可欠な物が2つあると自分は考えているんですが、鹿児島はその両方が欠けていると感じています。

今年一年はやや遠回りになりますが「そこの改善に打ち込むこと」にします。自身がステップアップする上で行動こそが必要なことだと感じたからです。1年しっかりと鹿児島を見て分析し準備をすることが出来たので、今年は昨年以上に結果に拘っていきます。

勿論、W杯と五輪に向けて代表も始動しますし、Jリーグの新シーズンに向けての話題も事欠きませんから、「蹴導s’eye」を昨年以上に辛口で熱く書いていきます。これからも宜しくお願いします。

オーバー。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2008-01-10 22:10 | その他  

結果は残した、だが!【浦和レッズの2007年】

Jリーグ2位、ACL制覇(偉業)、CWC3位、代表常連の選手多数、地域のおばちゃん達までもが選手の名前を言える文化。
どれも素晴らしい結果ではある。
だが、このクラブに「素晴らしい出来」を付ける事は出来ない、もっと上を目指して欲しい気持ちも込めて、普通ですという通信簿を付ける事にする。

正直、J王者こそは鹿島に持ち去られたが、クラブの規模(主に動員数や立地、文化)と言うものでは他クラブが追いつけない位置に居る。
選手においても、スタメンは凄まじいメンバーであり中でも「ワシントン」「ポンテ」「鈴木啓太」「阿部勇樹」「闘莉王」といった選手は何処のクラブに言っても核となれるだろう。

ただ浦和が「素晴らしい出来」となるのに立ちはだかったのが「過密日程」と「ACミラン」であったと思う。
まず、過密日程だが元々分かっていたことで、優勝と言う文字と共に、これからずっと浦和が背負っていかなければいけない宿命でもある。
ここに対して、浦和が出した答えは「阿部勇樹」獲得と他の選手を得ないと言う結論であったが、様々な場所で阿部はその才能を見せ付けた。
技術に溺れることなく苦しい事情の中走り続けて、見ている人に感動を与えたポンテと共に、阿部勇樹がMVPだろう。

ただし、他の補強が無しと言う現実は徐々にスタメンの選手達の精彩を欠いていった。シーズンが進むに連れ、結果は付いてくるが内容が付いてこない。
カウンター一辺倒の戦い。加えて控え選手の出場数不足=スタメンのみの質が上がるという「固定」が徐々にスタメンの疲れと言うデメリットを引き起こす。
結果が、終盤の迷走、天皇杯の早期敗退、素晴らしい出来とは書けない。

ミラン戦も「内容を作っていかなければこれ以上の進化は無い」という課題を引き起こした。
この試合については、先にコラムを書いているが、個人技があってもプレッシャーを掛けれない、守備の出来ない前線では、キープできるアジアには通用しても、キープできない世界には通用しないことが明確になってしまった。

今後だが、ワシントンとネネの放出に伴い、エジミウソン(新潟・決定)と今野泰幸(F東京・一転残留で失敗)、近藤徹志(愛媛・レンタル復帰)。ポンテの離脱により梅崎司(大分・決定)と中々の対策を行っている。
ただ、このクラブに必要なのは、体をぶつけれる、ボールを持っていなくても相手DFが脅威を感じるアグレッシブなタイプの前線の選手ではないかと思う。補強をして欲しいと思う。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2007-12-30 10:40 | 北関東・北陸  

強い柏が戻ってくる?【柏レイソルの2007年】

新監督の下、1年でのJ1復帰を果した新生柏。
開幕前に有力選手を失うと言う問題点もあったが、蓋を開けてみれば開幕戦で強豪磐田を4-0と一蹴。開幕からの5節を4勝1敗と春のJリーグを盛り上げた。

「地球滅亡」を早々と回避し(笑)、残留と中位を確定、素晴らしい結果だろう。

その戦いの裏には、J2で揉まれて「流れを理解した」選手達と、確かな戦術があったと言えよう。その核となったのが「フランサ」「アルセウ」「山根巌」「藏川洋平」といった面々であろう。

フランサは「菅沼」「李」「谷澤」「太田」と言った裏に抜ける攻撃陣へ繋がる攻撃の要であったし、また、追い込まれた際の逃げ道としても重要な役割をこなした。
ゲームメイクと言う意味で欠かせなかったのが山根と藏川。J1と言う名に怯むことなくラインコントロールと中央に蓋をし、前半戦から次々と相手チームを機能不全に陥らせた。結果として、フランサらの攻撃力が生きることになる。
そして柏の残留を確定させたのがMVPアルセウの存在だろう。安定感のある柏好みの助っ人がチームのクオリティをグッと引き上げた感がある。(※来季が残念だが…。)

追伸:1stステージ、2ndステージが無ければ、世紀末に優勝をしていたかもしれない柏だが、ここ数期は苦しい日々を送っている。
だが、地域が地域だけに、浦和や川崎などと並んで非常に強いクラブになる可能性が高い。
強い柏が戻ってきた、そう言われるのはまだまだ先かもしれないがとても期待が持てるクラブだと思う。(現在の応援スタイルも含めて。)
サポーターとの「絆」に報いる為にも、より高みを目指してもらいたいと思う。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2007-12-30 09:22 | 東関東  

とうとう、この日が…至高のボランチが堂々と引退。

昨年、城がユニフォームを脱ぎ、今年も奈良橋が、秋田が、98W杯の選手達が引退していった。

その中で、来季の移籍先が気になる選手が居た。

横浜フリューゲルスの「顔」と言える選手であり、絶妙のポジショニングで、ゲームメイクをしながら相手のカウンターを未然に防ぐという広い視野と戦術眼を持ち、攻守に亘って貢献したDH。彼の隆盛と共に、ボランチという名称が日本に定着していく。(※1)

フリューゲルス時代のサンパイオと組んだドイスボランチは、磐田の名波&ドゥンガを抑えて、日本最高のダブルボランチと称された。(※2)

勿論、彼は日本が初めてW杯に出ることが出来た98W杯の選手でもあった。
日韓戦、いや日本サッカー史上に残る伝説のループシュートを記憶に留めている人も多いだろう。「時間(とき)の支配者」と言う二つ名に相応しいゴールであった。
また、川口、井原、そして彼が並ぶ日本の中央線は簡単に相手の突破を許さなかった。ジョホールバルでのイラン戦、幾度と無く襲い掛かるイランのカウンターを止め続けたのは彼である。98W杯を見た外国の記者達は「彼のチームだ」と口を揃えて語った。

彼はフリューゲルス消滅後、名古屋、新潟で活躍し、昨年、一昨年は彼が大好きな三ツ沢をホームとする横浜FCで活躍、中心選手としてJ1昇格に貢献した。今季は出番が少なくなったが、記憶に新しい最終節の浦和戦においても卓越したゲーム感覚を見せ、クラブの勝利に貢献した。

しかし、今季、多数の選手の入れ替え、レンタルをした横浜FCにとって彼の年棒は辛かったのだろう。彼は戦力外通告となった。(※3)

彼の来季の移籍先が気になっていた。オファーがある限り彼は頑張るのだろう、だが、三ツ沢を2度離れてまで行きたい場所があるのだろうか?と。

昨日、彼、山口素弘は来季の去就について会見を開いた。
「十分やったかなと思いました。」
「胸を張って堂々と引退したいと思います。」

日本代表で58試合、Jリーグ通算468試合(JSL時代を含めると490試合)、カップ戦を含めると585試合、Jリーガー唯一の15年連続開幕戦出場を成し遂げた偉大な選手がユニフォームを脱ぐ決断をした。

「(サッカーをしていて)体よりも頭が疲れる」「試合が終わる。ゴールを決めた人間は気持ちがいい。ゼロで抑えたディフェンダーにも充実感がある。でもボランチは勝っても負けても反省ばかり。あそこはこうしておけばよかったって」と語った彼。来季はピッチ内でその勇姿を見ることが出来ないが、彼の記憶は私の生涯消えることは無いだろう。

心残りは…やはり後継者と言われる選手が出てこなかったことだろうか。(※4)
だが、きっと出てくるに違いない。記者会見の中で「(監督は)興味は前からあったので、やってみたいと思っています」と語った彼のこと。監督として新たな沢山の後継者を輩出してくれるはずである。

彼の次のラウンドが楽しみである。

…三ツ沢の管理人になっているかもしれないとも語っていたが(笑)

オーバー。

--------------------------------------

※1:実際は森保氏の時からボランチという言葉はメジャーに。彼はアンカーだと思うけど…。
※2:ドイスボランチは二人のDHが縦に並び、お互いの立場を入れ替わりながら飛び込む(誘い込む)スペースやゲームを作っていく。日本最高の~は個人的にそう思ってる…磐田のサポは首を縦に振らないかな^^;
※3:最終節の浦和戦前に解雇は決まっていたが、彼や同じく解雇が決まっていた小村、岩倉、坂井というメンバーは試合に出場した。恐らく話し合って決めたのだろう。ここ辺りにフリューゲルス魂が垣間見える。
※4:1年という短い時間だったが、ヤット(遠藤保仁)はモトさんとサンパイオとのおかげで今の自分があると語っている。
[PR]

# by awi-syuwdow | 2007-12-15 19:40 | サッカーコラム